はじめまして、はらすけです。
僕は限りなくブラックに近い中小企業を退職後、30歳から勉強を始めて約6年で税理士になりました。
「税理士試験の予備校や通信講座の受講料はちょっと高い、、、」
なんとか「独学」で税理士を取得できないかとお考えの方も多いのではないでしょうか?
しかし、それは「無理」なので止めておいた方がいいと思います、、、。
なぜ、税理士試験の独学が無理なのかを解説してみたいと思います。
その前に、1つだけお聞きしたいと思います。
Q「そもそも、あなたはどのような動機で税理士試験を受けようと思ったのでしょうか?」
①:早く資格を取って税理士として働きたい
②:趣味で始めたので合格まで何年かかっても構わない
③:なんとなく
おそらく答えは「①」ですよね、、、?
この記事は、①の方を前提として書いております。
答えが②③、もしくは「とてつもない天才」の方は市販のテキストや・問題集のみで勉強されればOKだと思います。
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独学の定義

そもそも、独学の定義って考えたことありますか?
僕が思う資格の勉強における独学の定義は
通信講座も独学じゃないの?って思う方もいらっしゃると思います。
Wikipediaでは独学の定義についてこう書いてありました。
「学ぶにあたって、先達者の指導を仰ぐことなく独力で目標をたてて習熟しようとする学習方法」
通信講座は、既に資格取得した先達者が合格のためにベストな学習内容、学習期間、学習方法などを研究し、それを教材にして受講生に提供しています。
なので、通信講座は先達者から指導を仰いでいるものと考えられるので、独学ではないといえます。
独学が「無理ゲー」な理由

ではなぜ独学が「無理」なのでしょうか?
5つの理由を挙げて解説したいと思います。
理由①:税理士試験は相対試験
税理士試験の合格ラインについて、国税庁のホームページでは
「どの科目も、満点の60%取れば合格」と説明しています。

(出典:国税庁)
しかし、税理士試験では合格者数が受験者数の約10~15%になるように配点を調整しています。
したがって、実際は「相対試験」となっています。
60%取ったら「ハイっ合格」ならいいんですが、「相対試験」なので当然ですがライバルに勝たないと合格できません。
多くのライバル達は「予備校」「通信講座」を利用して勉強しています。
予備校は税理士試験のプロフェッショナルです。
予備校や通信講座には長年の経験と実績があり、合格するために徹底的に研究しつくしたカリキュラムを受講生に提供します。
そんなライバルたちと競って自分が上位10~15%に入れるのか・・・よく考えてみましょう。
理由②:常に不安が付きまとう
資格試験に限らず、何か難しい問題と長期間戦っていくときに一番大事なことは、「その方法が本当に正しいと確信できる」ことです。
独学は山をナビゲーターなしで登ろうとしていることに近いです。
近所にある小さな山なら自力で登ることができるでしょう。
しかし、エベレストとなるとどうでしょうか?登っている途中で必ず不安になってきます「本当にこのルートで頂上まで行けんのかな~?」って。
あなたが不安に駆られている間にも、ライバルたちは優秀なナビゲーターに案内され、迷うことなく確実に頂上に向かっています。
こんな状況でも、あなたは自分のやり方を信じて突き進めますか・・・?
理由③:武器が貧弱
先生がいないので、他のライバル達に勝とうとするなら、せめて強力な武器(テキストや問題集)ぐらいは欲しいところです。
しかし、市販されている税理士試験用のテキストの数はかなり少ないです。
簿記検定2級・3級などは市販のテキストのみを利用して独学で十分合格を狙えるレベルの資格です。
なので、市販のテキスト・問題集が豊富にあります。
しかし、税理士試験は独学でチャレンジする人がほとんどいないため、市販されているテキストが少ないのではないかと思います。
理由④:勉強場所の確保が難しい
税理士試験は「電卓」を使用しますが、電卓を使用できる勉強場所が意外に少ないんです。
図書館があるじゃないか!って言われるかもしれませんが、図書館は電卓を使用することができないところが多いんです。
電卓の「カチャカチャ」っていう音がダメみたいです。
僕も図書館でこっそり電卓を使ったことがありますが、何回も注意されたので結局諦めました。
予備校には電卓が使用できる自習室がありますので、ライバル達は周りを気にすることなく計算問題を思う存分やることができます。
したがって独学の場合、テレビ、パソコン、布団などの誘惑が超多い自宅で勉強するしかありません。
自宅での勉強はかなり強い精神力が必要となります。
受験生にとって集中できる勉強スペースがないのは致命的です・・・。
理由⑤:仲間がいない

税理士試験は取得するまでに早くても5年、平均で10年かかると言われています。
取得までの数年間、たった一人でモチベーションを維持し続けることは、相当難しいと思います。
予備校に通えば、勉強仲間ができますので「あいつも頑張ってるし負けられん!」っていう気持ちになります。よって、モチベーションが下がってきたときの復活も比較的早いです。
自転車レースで有名な「ツール・ド・フランス」みたいな感じです。
自転車のロードレースはお互いライバルだけど、順番に先頭を交代しながらゴールをめざしますよね?
長期間戦っていくためには、ライバル同士であっても持ちつ持たれつで、助け合いながらゴールを目指すことは大きなメリットです。
コストをおさえる方法

僕が税理士試験を受験していたころは、1科目につき年間10~20万円支払って、大手の予備校で勉強するというのが一般的でした。
なので、5科目合格するにはトータルで150~200万円の受講料が必要でした。
しかし近年、急速なスマホの普及により低価格のオンライン通信講座が急速に人気を集めています。
オンライン通信講座の中でも圧倒的な的な低価格を誇り、官報合格者も輩出しているのが「スタディング税理士講座」です。
「質」「コスパ」の両方を兼ねそろえたスタディングの受講者数は近年「爆伸び」しています。

スタディングの受講料は大手予備校の数分の一です。
詳しく知りたい方は、僕が実際にスタディングの「無料講座」を体験して感じたことを記事にしていますので下の記事を参考にしてください。
【スタディング】税理士講座の評判・口コミ・価格は?現役税理士が解説します!
まとめ
・独学とは「市販されている参考書・問題集を自分で選んで購入し、自分で学習計画を立てて勉強すること」
・無理な理由①:試験は相対競争
・無理な理由②:ナビなしでエベレスト登頂はキツイ
・無理な理由③:市販されているテキストが少ない
・無理な理由④:誘惑が多い自宅での勉強を強いられる
・無理な理由⑤:仲間がいないのでモチベーション維持が難しい
・格安のオンライン通信講座を利用する手がある
残念ながら税理士試験は、ナビゲーターなしで市販のテキストや問題集のみの「独学」で合格できるほど簡単な試験ではありません。
とはいえ、これから税理士試験を検討しようとしている方にとっては、予備校の授業料はかなり高いと感じるかもしれません。
しかし、これは自分への「投資」です。
大きなものを得たいのであれば、ある程度の投資コストがかかることは当然のとこなので、ここは受け入れて頂きたいところです、、、。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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