【今さら聞けない】簿記とは何か?小学生でも分かるように解説してみました

簿記(ぼき)っていう言葉を社会人の方なら一度は聞いたことあると思います。しかし、その仕組みについてはよく知らないという方も多いのではないかと思います。

この記事では「簿記」とはいったい何なのかについて、小学生でも理解できるように、専門用語を使わず解説したいと思います。

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簿記(ぼき)の目的って何?

簿記は家計簿から企業や国に至るまで、お金を扱う全ての組織に使用されているとんでもなく便利な道具なんです。

簿記は、日々発生するお金に関する全ての取引を1つ1つ記録します。

そして、2つの目的を達成するたのめに考えられた道具です。

簿記の目的
目的① いくら儲かったのかを知る

目的② 資産と負債がいくら残っているのかを知る

簿記のしくみについて

 では、このとんでもなく便利な簿記のしくみについて解説したいと思います。

仕組みといっても中身は超簡単です。

日々発生するお金に関する取引を「資産」「負債」「資本」「収入」「費用」5つに振り分けて記録するだけです。これだけではピンと来ないと思いますので、具体的な事例で解説します。

小学生である太郎君の2019年の1年間のお金に関する全ての取引は次のような内容でした。

太郎君の取引

取引① お小遣いを現金で12,000円もらった

取引② お菓子を現金で8,000円分買った

取引③ お小遣いを現金で2,000円前借りした

では取引①から順番に見てみましょう。

取引①
お小遣いを現金で12,000円もらった

簿記は取引を5つの区分に振り分けていきます。

取引①の場合、お金は「資産」お小遣いをもらったことは「収入」になります。

そしてこれを下の表に書き入れていくだけです。

この2つの表は世界中全ての国で共通のフォームなので、覚えておきましょう。

「資産」は常に貸借対照表の左側、「負債」と「資本」は右側に残高が残るように決められています。

「収入」は常に損益計算書の右側、「費用」は左側に残高が残るように決められています。

それでは取引①を表に書き入れるてみると・・・

となります。

取引②
お菓子を現金で8,000円分買った

現金は「資産」お菓子の購入は「費用」になります。

費用は損益計算書の左側に残高が残るように決められています。

この取引では資産である現金はが減少しているので、マイナスで記入します。

この取引②を表に書き入れると・・・

となります。

取引③
お小遣い2,000円を現金で前借した

現金は「資産」、前借は借金ですから「負債」になります。

負債は貸借対照表の右側に残高が残るように決められています。

この取引③を表に書き入れると・・・

となります。

これで太郎君の2019年のお金に関する3つすべての取引の記録が終わりました!

このお金に関する取引を、5つの区分に振り分けて記録する作業のことを「仕訳(しわけ)」と呼びます。

それでは、簿記の目的を確認してみましょう。

簿記の目的
目的① いくら儲かったのかを知る

目的② 資産と負債がいくら残っているのかを知る

 目的①「太郎君がいくら儲かったのか」を確認するときは「損益計算書」を見ます。

そうすると

収入の欄に12,000円、費用の欄に8,000円の残高があります。

したがって

12,000円(収入)-8,000円(費用)=4,000円

太郎君は2019年の1年間で4,000円儲けたということが確認できますね。

目的②「太郎君の資産と負債がいくら残っているのか」を確認するときは「貸借対照表」を見ます。

そうすると

資産の欄には12,000円-8,000円+2,000円=6,000円

負債の欄に2,000円の残高があります。

太郎君の2019年末時点の資産が6,000円、負債が2,000円あることが確認できますね。

これで、簿記の2つの目的は達成できました。どうですか?簡単ですよね?

参考
今回の例では、「資本」の項目が出てきていません。

「資本」は会社を作って、商売を始める一番最初の基(もと)となるお金のことを言います。

仮に、太郎君が「株式会社タロウ」という会社だったとすると、まず最初に「資本」を会社に入れることからスタートします。

現金1,000円を資本として会社に入れるとすると

現金は資産なので貸借対照表の左側、資本は貸借対照表の右側に記入します。

この「貸借対照表」「損益計算書」の2つを合わせて「決算書(けっさんしょ)」と呼びます。

 ちなみに、翌年にあたる2020年の取引を記録するときは、貸借対照表の残高はそのまま2020年へ引繰り越します。損益計算書の残高は全てリセット(0円)にして2020年の取引を記録していくことになります。

簿記に関する資格

 この「簿記」に関する代表的な資格としては

・日商簿記検定(初級〜1級まである)

・公認会計士

・税理士

などがあります。公認会計士税理士は企業が作成した決算書の中身について、会計のルールによって正しく作成されているかどうかをチェックし、「はい、大丈夫ですよ」っていうお墨付きを与える人達です。

公認会計士や税理士は資格取得の難易度は相当高いですが、もし取得できればかなりの高収入が見込めるので、20代30代でやる気がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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2019年12月9日

簿記に関する資格の取得方法

①日商簿記検定(初級、3級、2級)

これらの資格は簿記の入門編になります。書店などでテキストや問題集を購入して独学で取得することも十分可能ですが、確実に取得を目指したい方は生涯学習のユーキャンの通信講座がおすすめです。

・日商簿記検定3級 39,600円(税込)3カ月程度で取得可能

・日商簿記検定2級 49,400円(税込)6カ月程度で取得可能

②日商簿記検定1級、公認会計士、税理士

これらの資格は簿記の上級編になります。このレベルになると書店でテキストや問題集を買って独学で取得するのはまず不可能になります。「資格の大原」「資格の学校TAC(タック)」などの予備校に通うことをおすすめします。僕もこの2校のお世話になりました。

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さいごに

簿記とはお金に関する取引を資産、負債、資本、収入、費用の「5つ」の区分に振り分けます。

そして、1年間の「儲け」「資産と負債」の状況を確認するために必要な、「貸借対照表」「損益計算書」などの「決算書」を作成するための便利な道具であることがご理解いただけたでしょうか?

決算書は会社の「健康診断書」のようなものです。簿記の知識を深めることで、自分が勤めている会社や新聞に出てくるような会社の「健康状態」を理解することができるようになるので、簿記は知っておいて損がない知識だと思います。

これから、副業を育てて個人事業主、法人設立とステップアップをお考えであれば、簿記の知識は是非身に付けておきたいですね。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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