はじめまして、はらすけです。
僕は限りなくブラックに近い中小企業を退職後、30歳から勉強を始めて約6年で税理士になりました。
昨年2019年は上場企業でリストラの嵐が吹き荒れました。
そんな社会環境に不安を感じ、定年がなく自由な働き方が可能な「税理士」という選択を考えている方もいらっしゃると思います。
この記事では、社会人が税理士を目指す年齢の限界、クリアすべき様々な問題についてまとめてみました。
ジャンプできる目次
税理士を目指す年齢の限界は?
結論からいうと「年齢の限界はありません!」
過去には69歳で合格された方がいらっしゃるようです。
速報!
第66回税理士試験における、「一度に5科目合格者」は該当なし。
最年少合格者は21歳、最年長合格者は69歳とのことです。合格された方、本当におめでとうございます!
— 会計人コースWeb (@kaikeijincourse) December 16, 2016
この記事を読んでいるあなたは、きっと将来実現したい「夢」を思い描いているはずです。
・定年なく仕事を続けたい ・子供たちやペットを身近に感じながら仕事をしたい ・会社に頼らず自分の力で稼げるようになりたい ・難関資格を取得して周囲から一目置かれたい
これは、日本資本主義の父として知られる渋沢栄一の言葉です。2024年から新しい一万円札の顔となる人です。
夢なき者は理想なし。
理想なき者は信念なし。
信念なき者は計画なし。
計画なき者は実行なし。
実行なき者は成果なし。
成果なき者は幸福なし。
ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず。
つまり、
「幸福になりたかったら夢を持ちましょう」という内容です。
なので、「夢」を持った時点で自分が求める幸福へと確実に一歩近づいているということです。
あとは、税理士になって夢を実現したいという「強い気持ち」があるかどうかだと思います。
年齢の限界はありません!
渋沢栄一について詳しく知りたい方は「論語と算盤(そろばん)」をおススメします。
クリアすべき問題を把握する
夢を実現するにはまず「計画」を立てる必要があります。
では、計画を立てる上で考慮しなければならない問題点を挙げてみたいと思います。
①:勉強時間がとれるか?
税理士試験はとにかくメチャクチャ勉強しないと合格できません。
どれくらいかというと、僕の場合は1年間で約1,000時間勉強していました。
具体的にいうと、
・平日は2~3時間
・土日祝日は6~7時間
といった感じで1年間を過ごすと、勉強時間が約1,000時間になります。
しかし、仕事が忙しかったり、子育てに追われたり、、、といった事情で勉強時間がなかなか確保しずらい方もいらっしゃると思います。
そのような場合には、、、
・少ない時間でも効率的に学習できる方法を考える
といった対策をとる必要があります。
勉強時間を確保するおすすめの方法は
「日常のちょっとした隙間時間を利用して受験勉強する」という方法です。
具体的には、スマホを触っている時間を利用すれば簡単に勉強時間を確保できます。
一日にスマホをどれくらいの時間触っていますか?
SNS、ゲーム、ユーチューブ、ネットサーフィン、、、
かなりの時間をスマホに充ててませんか?
ちなみに、ニールセン・デジタルが2020年3月24日に発表した統計によると、一日のスマホ利用時間は平均で3時間46分だそうです。
1年間だと1,374時間もスマホを触っていることになります。

出典:マイナビニュース
そう考えると、一日に1~2時間くらいは簡単に勉強時間は確保できます。
近年、スマホを利用して資格の勉強ができる「スタディング」という教材を利用する方が急増しています。

勉強時間の確保に問題があると感じた方は、下の記事を参考にしてみてください。
②:周囲からの反対にどう対処するか?
これは結構難問です。なぜなら「相手」があることだからです。
税理士試験は超過酷な試験で、ほとんどの受験生が1科目すら合格できずに撤退します、、、。
さらに、必ず「転職」が必要となりますので、収入面でも今後どうなるのか不透明です。
現在、あなたが「一家の大黒柱」となっている場合、家族を説得するためにはかなりの時間と労力を必要とする可能性があります。
僕は30歳で会社を辞めて、本格的に税理士試験に突入しましたが、家族からの反対はかなりありました。
理解を得るまでに2年くらいかかりました・・・。
税理士試験には膨大な勉強時間を必要とするため、周りの家族に迷惑をかけてしまうことを認識しておいて下さい。
税理士試験は家族の協力なしでは達成できない人生の「大プロジェクト」です。
しっかりご家族と話し合って、理解を得てから試験に臨むことをお勧めします。
③:費用の問題を解決できるか?
税理士試験は、11科目のうち5科目に合格しなけばなりません。
毎年一科目ずつ合格を重ねて、3~5年で税理士になることが出来れば大成功です。
しかし、短期間で合格できるのはごく一部の人のみで、平均すると取得までに約10年かかると言われています。詳しくは「社会人が税理士になるまで何年かかるのか?」の記事を参考にしてください。
実際に資格取得までにかかる予備校や通信講座の受講料は約35~212万円です。
また、1年でも早く税理士資格を取得するためには、大学院を卒業することで得られる「税法2科目免除」という選択肢も視野にいれておく必要があります。
現在では、大学院を利用する方がむしろ一般的になりつつあります。
年齢が高くなるほど、大学院での2科目免除の必要性は高くなります。
大学院は2年間通うことになるのですが、2年間で約135~314万円の費用がかかります。
税理士資格取得までにかかる費用については「税理士資格を取得するまでに費用はいくらかかる?」の記事に詳しく解説してます。
その他、在学中の生活費、転職して収入が減ることなどを想定して、あらかじめ資金計画を立てておきましょう。
十分な貯蓄や不労所得があれば問題ありませんが、ない場合には配偶者・両親・奨学金などから資金を調達することも検討してみましょう。
④:早めに転職できるか?
税理士会に登録することで始めて「税理士」を名乗れるようになり、税理士業務を行なうことができます。
そのためには税理士事務所、税理士法人で2年の実務経験が必要となります。
もし、異業種から税理士への転身を希望される場合、会計事務所(ちなみに税理士事務所も同じ意味です)や税理士法人に転職する必要があります。
転職において「若い方が有利」なのは会計士事務所、税理士法人でも同じです。
僕は33歳未経験で会計事務所へ転職しましたが、若いことがいかに転職で有利であるかを実感しました。
また、多く実務経験を積むためにも、できれば若いうちに会計事務所に転職しておくことをお勧めします。
会計事務所はホームページが存在しない場合も多く、求人募集広告のみでは「所長税理士の性格・人柄」「税理士資格に理解があるか」「男女の比率」「年齢構成」「受験勉強中の職員はいるのか」「残業は多いか」といった重要な内部情報を得ることはほぼ不可能です。
内部情報が不足した状態で入社することほど怖いことはありません、、、。

(こんなイメージ、、、)
でも「転職エージェント」を利用すれば会計事務所の内部情報を効率的に得ることが可能です。
なぜなら、転職エージェントは定期的に会計事務所に訪問しているので、求職者が絶対に知りえない内部情報を豊富に持っているからです。
転職エージェントは「非公開求人の紹介」「履歴書・職務経歴書の書き方」「面接の対策」「年収の交渉」などの転職に関するサービスをすべて無料で行ってくれます。
特に「年収」などの交渉は自分から言い出しにくいことなので、交渉を代行してくれるのは非常に大きいメリットです。
どの転職エージェンも無料登録は5分ほどでカンタンにできます。
会計事務所・税理士・科目合格者・簿記検定保有者などに強い転職エージェントは次の通りです。
会計事務所・税理士に強い転職エージェント | ||
総合型 | リクルートエージェント | 求人数No.1を誇る最大手転職エージェント。どの職種も求人が豊富なので、コロナで求人数が減少しつつある今、約20万件を超える求人数を有しているのは魅力。 |
特化型 | MS-Japan(エムエスジャパン) | 経理・財務・総務・一般事務などの管理部門と士業に特化した転職エージェント。会計事務所にも強く業界に精通したアドバイザーが在籍しているのが魅力。 |
特化型 | 【ジャスネットキャリア】 | 会計・経理・財務・税務に特化した転職エージェント。創業から20年以上の歴史があり、業界に精通したコンサルタントがサポートしてくれる。 |
特化型 | マイナビ税理士 | 税理士・科目合格者に特化した転職エージェント。業界大手のマイナビが運営しており安心してサービスを受けることが出る。BIG4税理士法人などの優良求人が豊富。 |
僕が以前勤めていた税理士事務所では、毎年税理士試験の直前に1週間ほど「試験休暇」を取らせてくれました。
また、僕の友人で税理士法人に勤めながら大学院に通い、2科目免除を受けて税理士になったというケースもありました。
このように、税理士試験に協力的な「ホワイト会計事務所」に入れるかどうかがとても重要になってきます。
まとめ
・強いやる気さえあれば税理士を目指す年齢に限界はない
・勉強時間をどう確保するかを検討しておく
・周囲からの反対にどう対処するか検討しておく
・費用の問題を検討しておく
・早めに転職できるか検討しておく
あなたが「夢」を実現したいという気持ちが強ければ、年齢に関係なく税理士を目指すことは可能だと思います。
あとは具体的に計画を立て、行動するだけです!一番若い今が最大のチャンスであることは間違いありません。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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