専門学校卒の調理師が会計事務所へ転職活動した時の体験談

私は大学受験に失敗し、浪人中のアルバイトにてキッチンスタッフを体験しました。

その経験から料理に目覚め、調理師専門学校に進学し、調理師として約5年働きました。

しかし、身体を壊したために方向転換し、大学受験当初に学びたかった「会計の道」に進むことを決断しました。

転職活動していた当時の私のプロフィールは次の通りです。

転職活動時の状況
・26歳(男)独身
・調理師専門学校卒
・会計に関するスキルなし
・取得資格は「運転免許」「調理師免許」「ふぐ処理師」

独学にて日商簿記3級からスタート

もともと「数学」が好きで、将来は数字を扱う仕事がしたいと思い、大学を目指していました。

その思いから、転職する職種を探していた際に「経理職」に興味を持ちました。

しかし、経理職に就くには事務経験が必須であると書かれている募集が多く、あきらめかけていました、、、。

そんなある日「未経験大歓迎!一から指導します!」と書かれている会計事務所の募集要項を見つけました。

「経理職ではないけれど会計事務所だったら、入れる可能性があるかもしれない。そして、税理士を目指してみよう!」と会計事務所への転職を決意しました。

会計や税務に関する知識が全くないのない状態でのスタートでしたので、まずは知識が必要であると思い「日商簿記3級」から学び始めました。

もともと数字には抵抗がなかったため、独学でも合格できると思い、市販のテキスト(TAC出版の「スッキリわかる 日商簿記3級」)にて約2ヵ月勉強しました。

このテキストは問題集も付いていて、試験範囲の内容が全て網羅されているため、この一冊をマスターすれば合格できると思い選択しました。

私は3回ほど問題集をこなした結果、無事合格を手にしました。

ノンストップで日商簿記2級、そして就職活動へ

日商簿記3級取得の勢いそのままに、日商簿記2級の勉強を始めました。

こちらもTAC出版の「スッキリわかる 日商簿記2級」の商業簿記と工業簿記を使用しました。

勉強している時に「日商簿記2級も独学でいけるが、過去問題集で練習する必要があるのでは?」と感じたため、軽くテキストと問題集を2回流して、「スッキリとける 日商簿記2級 過去+予想問題集」を徹底的に解きました。

その結果、6か月後の試験に無事合格し、ついに念願の転職活動をスタートさせることになりました。

全く通らない転職活動

調理師の面接の時は書類選考がなかったため、履歴書や職務経歴書の作成方法が全くわかりませんでした。

ネットで調べたのですが、いまいち理解できなかったので「ハローワークの相談窓口」にて学びました。

幸い、私は学生の頃、習字にて硬筆を学んでいたため、字には自信があったので「履歴書も職務経歴書も全て手書きで作成しよう」と考えていました。

しかし「事務職はマイクロソフト・オフィスが使用できることが必須なので、エクセルで作成してください」との指導を頂いたため、ノートパソコンを購入して、エクセルにて職務経歴書を作成し、USBに落としてコンビニでコピーしました。

求人探しにはハローワーク、リクナビNEXTdoda(デューダ)を使用しました。

揃えた履歴書と職務経歴書を、約60社の会計事務所と経理の募集に応募しましたが、ほとんどが書類選考で落ちてしまいました。

運よく書類選考を通過したところも、全て一次面接で落ちました、、、。

「全くの畑違いの職種なので、書類選考で落ちるのは仕方がない。運よく通過したら面接を確実にものにしたい」との思いから、ハローワークにて「模擬面接」を受講しました。

転職活動の転機

それから更に3社ほど面接の機会を頂いたのですが、全て一次面接で落ちました。

「書類選考は通っているのだから可能性はあるはず、でも、どうしたらいいかわからない、、、」と諦めて他の職種に移そうと考えていた時に、リクナビNEXTから一通のメッセージが届きました。

「貴方の履歴を拝見しました。ぜひお会いしたいのでお時間いただけますでしょうか。」といった文面だったと記憶しています。

リクナビNEXTはレジュメを登録することによって、提携している転職エージェントからオファーがくることがあります。

名称は覚えてないのですが、リクルートエージェントやパソナキャリアのような大手ではなく、地域密着型の転職エージェントでした。

そして転職エージェントにお会いして、熱意を伝えたところ「小さな会計事務所ですが、一つご紹介できるところがあります。面接も同行いたしますし、事前に履歴書、職務経歴書の添削、面接での質問内容もお伝えします。」とのことでした。

そして全ての準備を整えて、迎えた面接は無事に合格を頂きました。

小さな地域密着型の会計事務所

内定を頂いた会計事務所は40代の税理士先生、社会保険労務士である先生の父方、あと3人の従業員の小さな会計事務所でした。

そこで会計ソフト(弥生会計、ICS)の使用方法、給与計算、年末調整、法人税・消費税申告書、個人確定申告、社会保険等手続きを学びました。

一から細かく教えて頂いて、特に実務で間違いやすいポイントを付け加えてご教示頂けたことは、企業の経理をしている今でも活きています。

少人数の会計事務所ですから、確定申告時期の2月から3月は終電ギリギリまで残って作業をしていました。

最も調理師をしていた時は「1日14時間労働、休みは月に4日間」が普通だったので、特に問題はありませんでした。

会計事務所で学んだこととそれから…

会計事務所に入ると簿記、税法の知識が必要になってきますし、中には税理士を目指されている方がいらっしゃったりすると思います。

しかし私は、税法は確定申告ができるレベルまでは欲しかったですが、税理士になろうとは思いませんでした。

その理由は「2つ」ありました。

税理士を目指さなかった理由
・勉強に多大な時間を費やさなければならないこと

・予備校、通信講座の受講料など、受験に多大な費用がかかること

この2つが自分にとって重荷になりました。

後に、FP2級と日商簿記1級は取得しました。

今後、税理士試験の受験科目である「財務諸表論」「簿記論」「消費税法」「法人税法」「所得税法」については、「一つの知識」としてとらえて勉強を進めようと思います。

これから会計事務所へ転職される方へ

小さな会計事務所は家族ぐるみで経営されていることが多いため、空気に向き不向きが出てくると思います。

しかし、異業種からの転職でしたら、チャンスをもらえるだけ幸せだと思います。

どれだけ苦手な雰囲気でも、学べる場があることに感謝して、一生懸命チャレンジするべきだと思います。その熱意はきっと税理士先生に伝わると思います。

おじ部からの一言

調理師から、全く未経験の業種である会計事務所への転職。そして、日商簿記1級合格と涙ぐましい努力を感じさせる体験談でした。

転職活動で挫折しかけたときに、転職エージェントからまさかのオファーメールが来るとは、まさに「一念天に通ず(いちねんてんにつうずですね。

また、転職エージェントの「面接への同行」「履歴書・職務経歴書の添削」はさぞ心強かったでしょう。

貴重な体験談をありがとうございました。

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