簿記資格に興味あるけど、、、仕事と子育てで忙しいから無理と諦めていませんか?
私は30代後半1児の主婦です。現在は会計事務所でパートをしています。
簿記2級を取得したことをきっかけとして、会計事務所で働くようになりました。
今回は、簿記とは全く縁がなかった私が、30代で子育て・家事・仕事を両立して簿記2級を取得した体験談をお話しします。
ジャンプできる目次
経理に就く前の仕事
大学卒業後、都内某所のソフトウェア開発会社に入社しました。
その後、結婚と出産を経験し、育児休暇を取得しました。
育休復帰後は、長い通勤時間(片道約1時間半)のため、仕事と育児の両立に悩むようになり、家の近所の会社への転職を考えるようになりました。
簿記資格に興味をもったきっかけ
仕事を探し続け、運よく自宅から自転車で10分の会社に就職することができました。
もともと一般事務として募集があり、気軽に応募したという感じです。
入社してみると、経理業務もすることになっており、それが初めての「経理」との出会いでした。
具体的には、「会計ソフトへの仕訳入力」「現金出納管理」などの日常業務から、「給与計算」や「社会保険加入脱退手続き」まで担当させてもらえました。
その時は、経理がしたいという訳ではなく、ただ仕事だから教えられるままに目の前の仕事をこなすという感じでした。
そのうちに、毎月の預金残高や小口現金の残高が帳簿と合ったときなどは、ささやかな達成感を感じるようになりました。
また、顧問税理士の先生が月1回来社されていたのですが、そのときに仕訳や経理のことを質問する時間を楽しく感じるようになっていました。
そのような中、「簿記という資格にチャレンジしてみようかな」という気持ちがわいてきました。
子育てと勉強と仕事の両立

私の場合、勉強する時間をいかに作り出すかということが問題でした。
当時、子供が幼児で保育所への送り迎えは私がすべて担当していました。
また、仕事が9時から5時半の「フルタイム」での勤務。
夫は日々忙しく残業しているため、家事全般ももちろん私ひとりでしている状況でした。さらにお互いの両親は遠方に住んでおり、頼ることもできません、、、。
いわゆる「ワンオペ育児」の状態です。
とにかく毎日忙しかったので、「スキマ時間」をいかに有効に使えるかがカギでした。
まず、会社でのお昼休みを利用することにしました。
1時間ありましたが、食事は電話対応もあるので自席で食べることになっていました。そのため、食事が終わればすぐに勉強にとりかかれました。時間にして30分は勉強できたと思います。
そして、帰宅後は子供が寝た後に勉強です。
ただし、私自身も疲れていたので長時間はできず、長くても1時間程度でした。
勉強時間を大きく確保できるのはやはり土日祝日です。
幸いにも夫は土日祝日が休みだったので、子供と遊んでいる間に集中して勉強しました。
今から考えると、時間が限られているという気持ちが集中力を高めてくれていたのだと思います。
そのため、長時間だらだらと勉強するのではなく、短時間で集中してメリハリのある勉強ができました。
簿記3級に挑戦
まず、手始めに簿記3級から勉強し始めました。
もともと勉強は嫌いではなかったので、独学で市販のテキストを購入し試験勉強を始めました。
使用したテキストは「スッキリわかる 日商簿記3級 テキスト&問題集」(滝澤ななみ)【TAC出版】です。
「テキストを読んで問題を解く」、というオーソドックスな方法でしたが、問題は繰り返し解きました。
2~3か月程勉強しました。
その結果、努力の甲斐があって3級合格を手にしました。ちなみに、私が受験した「第134回日商簿記3級試験」の合格率は33.9%でした。
簿記2級に挑戦
① 1回目の挑戦
簿記3級に合格し、自信がついたので迷いなく2級に挑戦しました。
勉強方法は3級の時と同じく、市販のテキストを購入し独学で始めました。
私の場合、スクールだと時間の制約があり、お金もかかるということで独学を選択しました。
人によってはスクールの方が効率よく勉強できる方がいるので、自分の好みに合わせて選択するといいと思います。
2級は3級より難しいので当然、勉強時間も多く確保しなければなりません。
また、2級では「工業簿記」という科目も追加されます。
3級は基礎的な内容で、2級はそれをベースにした試験内容という感じでしょうか。
テキストは以下を使いました。
・「スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記」(滝澤ななみ)【TAC出版】
第135回の簿記2級試験を受験したのですが、残念ながら不合格、、、。合格率は22.5%でした。
日商簿記検定の合格率は毎回一定ではなく、受験する回によって変動があります。
難しい試験内容の時でも、合格するぐらいの実力をつけないとダメということですね。
② 2回目の挑戦
気を取り直して、2回目の試験にチャレンジです。
とにかく、問題を繰り返し数多く解きました。
1回目の受験で知識はある程度頭に入っていたので、苦手な分野を中心に問題を解きました。
ついに迎えた第136回簿記2級試験。2時間の試験時間、一生懸命に取り組みました。
「前回より解きやすかったな」と手ごたえを感じつつ結果を待ちます。
そして、合格発表のとき、自分の番号をネットで見つけ、「やった!」と叫びました。合格です!
勉強してきてよかったと心底思いました。第136回は合格率が41.6%もあり、比較的解きやすい試験だったようです。
簿記2級を取得してみて
① 会社の経営状況がわかる!
2級の試験では「財務諸表」を勉強します。
財務諸表とは「対策対照表」「損益計算書」など会社の成績表のことです。
「1年間でいくら儲かったか」、「財産をいくらもっているか」を表すものです。財務諸表の知識があれば、会社の経営状況がわかります。
勤務している会社の経常状況を知ったり、転職の際に会社選びの参考にもなります。
会社をみる視点がひとつ増えました。
② もっと勉強してみたくなった!
試験に合格すると自信がつきました。
2級の次は1級を受けようかなと安易に考え、1級の試験を調べ始めたりしました。
結果的に1級は受験しませんでしたが、知識欲が高まったのは確かです。
簿記2級取得のメリット
経理や会計の基礎知識が身につくだけでなく、転職にも有利な資格だと思います。
実際に応募条件に「簿記2級」と記載されている求人票をいくつか見ました。
私が一番メリットだと思うのは、自分に自信がつくことです。人によってメリットは様々ですが、取得して1つも損はない資格だと思います。
おじ部からの一言
育児・家事・仕事の「スキマ時間」を利用しての日商簿記3級・2級の取得は、お見事ととしか言えません!
奥様の勉強に協力的だった、ご主人もステキですね!
日々忙しくて、資格取得を諦めかけていた方々も勇気が出ますね。
貴重な体験談をありがとうございました。
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