今や、転職において転職エージェントの利用は必須となりつつあります。
今回は、転職エージェント「リクルートエージェント」を利用して、「税理士法人⇒企業経理」への転職を成功させた事例をご紹介します。
①転職活動時のプロフィール
・26歳(男性)
・税理士法人に勤務
・日商簿記検定2級保有
・独身で実家暮らし
学生時代から数字を扱う業務や仕事に興味があり、日商簿記2級を大学在学中に「就活時の名刺代わりになるかも」という気持ちで取得しました。
新卒での入社は社員・パートあわせて30名程の中規模の税理士法人へ就職しました。
②転職しようと思った理由
経営者に共感できない
経営者の従業員・仕事に対する考え方が、私は全く共感ができませんでした。
当時のトップは「人間は追い込まれて、追い込まれて成長するんだ」という社員教育のスタンスでした。
トップがその方針の為、みんなが仕事に忙殺されています。
誰かが困っていても、助けてあげられる余裕がある人はおらず「助けるという文化」すら希薄だったと思います。
しかし、そういった方針もあり、短期間で経理に必要な多くの経験ができたとは感じています。
それでも、私の中で「長く働く会社じゃないな」と早々に割り切っていたため、企業経理を勉強する場として働いていました。
1社だけに集中したい
税理士法人で経験を積む中で、複数の会社を浅く広く見るのではなく「一社だけの数字を突き詰めることができる企業の経理職」に興味を持つようになりました。
「新卒はまず3年」という言葉に従い、新卒入社後3年経ったことを機に、転職サイト・転職エージェントに登録し、転職活動を始めました。
転職すると決意してからは、転職後に企業の経理職で活きる実務に重点を置いて学ぶようにしていました。
③リクルートエージェントを選んだ理由
私が転職エージェントとして選んだのは「リクルートエージェント」です。

実はリクルートエージェントを選んだつもりはなく、転職サイトの「リクナビNEXT」に登録したらよく分からないうちに登録されていたというのが実情でした。
結果、これが私の転職活動を充実されるきっかけとなりました。
リクナビNEXTは、転職活動をしていたその当時から転職サイトとしては誰もが知る有名サイトでした。
「名前もよく聞くし有名だから、いい会社見つけられるかも」という期待で登録したところ、すぐリクルートエージェントの方から連絡が来ました。
エージェントが転職活動の味方となり、サポートしていくサービスという説明を受けて、二つ返事でお願いしました。
孤独な闘いを予想していた転職活動に、幸いにも強い味方がついてくれた状況でした。
④転職活動の体験談
応募から内定、退職までの体験
まず、転職活動のスタートはリクルートエージェントがきっかけを作ってくれました。
最初の連絡時に「一度面談をさせていただいて、ご希望や条件を整理して、それに合った企業を紹介させていただきます」という提案がありました。
自分自身、転職について何から始めていいかも分からなかったので、参考になる話が何か聞ければという気持ちで面談に行ってみました。
行って驚いたのが、一人ひとりにキャリアアドバイザーがついて、転職サポートをしてくれることです。
私の希望を聞いた上で、企業を提案し、選考中も企業と連絡の仲介・交渉までしてくれます。
提案される企業には、一般の就職サイトには掲載されていない、非公開求人も沢山ありました。
面談に行った日も、その場で3社提案してくれて、その後も私の希望する条件の求人がある都度提案をしてくれました。
何度か提案を受ける中で、ついに「ここだ!」と思う会社がありました。
その会社は倉庫業を営んでおり、年商30億円、従業員数150人程の中小企業でした。
募集背景として、経理部長が数年後に定年退職を迎えるにあたり、後任の準備をするための採用ということです。
1次面接は部長面接、2次面接は常務面接、最終面接は社長面接で、その全てでエージェントが連絡の仲介や、私の条件を企業側に提示してくれました。
エージェントからの力強いサポートもあり、縁あって倉庫業の中小企業に内定をいただきました。
他にも、リクナビNEXTからの応募、リクルートエージェントの紹介で複数社の選考に参加して、最終的には3社内定をいただきました。
複数内定の要因として、
・税理士法人で経理の経験があった
・日商簿記2級を保有していた
の2点が結構効いたと思います。
簿記の資格がなくても経理の仕事は問題なくできますが、私は自分をアピールする資格として、いい影響があったかなって思っています。
無事内定を獲得できたら、次に始まったのが退職交渉です。
結論から言うと、私の場合まったくうまくいかず最後は喧嘩別れでした・・・。
上司に退職を伝えたその日から始まった、度重なる引き止め交渉に、随分と疲弊させられました。
「辞められたら周りみんなが迷惑する。それでいいのか?」
「これからの会社のために君が必要なんだ!」
「辞める前にみんなに頭を下げてから出ていけ!」
といろんなことを言われました。
でも今となってはそれも全部過去です。
辞める気持ちが決まっていたので、その会社で今自分がやらなければいけないのは、「お客様に迷惑をかけないために綿密な引継ぎをするだけだ」とすぐ気付きました。
円満に退職する人も、私のように喧嘩別れする人も、結局は退職する人です。
そのときの自分にできる、最大限の退職に向けた整理に動いていたと思います。
転職までに3か月かかった
転職までにかかった期間ですが、私の場合リクナビNEXT、リクルートエージェントに登録してから3か月間で転職先から内定をもらいました。
スケジュール的には
企業情報の収集とリクナビNEXTで気になる会社のピックアップ
【 開始から1か月】
リクナビNEXTで気になる3社にエントリー、リクルートエージェントで紹介された2社に選考希望
【 開始から2か月】
面接地獄。1次面接を各社受けて、3社に絞るがそれでも地獄。
【開始から3か月】
最終まで参加した3社とも内定をいただく
大まかにこんなイメージでした。
各社で面接が始まって、勤めながらの転職活動は、時間がかなり制約されることに気づき、すぐ3社に絞りました。
それでも時間を作って活動するのは、かなり大変でした。
そして絞った3社の内訳はリクナビNEXT経由1社、リクルートエージェント紹介が2社です。
内定をいただいた3社で条件を比較して、リクルートエージェント紹介の会社から内定を受諾することを決めました。
その連絡をリクルートエージェントにして、入社日を3か月後に設定しました。
しっかりと引継ぎができる期間をもらい、登録からちょうど6か月後に新しい会社でのスタートとなりました。
年収が150万円アップ
転職後の変化で大きかったのは、年収がそれまでより150万円程増えたことです。
バリバリ働きたかったので、大部分は最低でも月に50時間していた残業代です。
仮に残業がなくても、前職よりはベースアップになるよう面接時に設定していました。
私は転職時の条件のメインに「年収アップ」を考えていました。
それをアドバイザーに伝えていたため、希望年収をリクルートエージェントが企業に伝えてくれました。
私が面接に行った際には、既に希望年収が伝わっている状況で話ができたので、交渉が非常にスムーズでした。
せっかく転職するなら収入アップさせたいという私の希望に、リクルートエージェントがサポートしてくれた形です。
⑤リクルートエージェントの「良かった」「悪かった」と思った点
紹介された求人について
リクルートエージェントから紹介された求人の質ですが、本当にピンキリでした。
「おっ!この会社すごい条件いい!」って思うものや「全然伝えた希望と違うじゃん!何でこれ提案してきたの?」って思ってしまうものまで様々です。
数社それを重ねていくことで、「この条件は譲れない」や、「ここは妥協できる」など自分の判断軸ができてきました。
私にとっての譲れない点は「収入重視」ということでした。
最低でも前職より50万円年収が上がること、希望としてはプラス100万円までを条件に進めてもらいました。
そのため、長時間の残業でプライベートに影響ができるのは妥協できる点と考えました。
それをアドバイザーに伝えていくことで、紹介される企業が更に自分の条件にあったものに近づいていった印象です。
結果、希望する転職先が見つかったので、良かったと思っていますが、希望条件とあまりに違う会社もたまに出てくるので、その点マイナス部分もあります。
キャリアアドバイザーの印象
また、キャリアアドバイザーの方は親身になってこちらの転職相談に乗ってくれて、メールや電話のやり取りは結構しました。
会社を提案してくれて選ぶ段階では週に1回は必ず連絡を取り、選考に進んでからは面接前後に必ず連絡をしてくれました。
不安にもならず、煩わしくもない適切な連絡頻度だったので、良かったと思います。
経理職や税理士法人の知識も豊富で、企業規模で経理職の仕事がどのように変化するかなど、細やかなアドバイスがもらえました。
経理職だけに集中してキャリアアップしたいのか、経理以外にも総務や人事なども経験してゼネラリストとして成長したいのか、希望は人それぞれです。
私は「とにかく偉くなって高収入を目指したい!」と考えていたので、それに沿った企業を提案してもらえるのは良かった点です。
履歴書・職務経歴書の添削、面接対策のサービス
履歴書・職務経歴書の添削、面接対策は普通に仕事をしていたら、そんな機会ないので活用してみました。
それを通して気づけたのは、選考に進む企業の業界研究をしっかり前準備とし行っておく重要性を感じました。
履歴書の添削で、私が書いた志望動機を「税理士法人に勤めているため、経理でお役に立てる」というような内容でした。
それを添削で、「経理職を募集している時点で経理の知識があるのが前提になるから、志望動機としては弱い」など具体的な指摘をしてくれました。
そこで改めて選考を受けた各社の業界研究を行いました。
私なりにその業界の経理職で役に立てそうなことを考えて、志望動機に落とし込むようにしました。
また、面接対策はやっておいて良かったと思いました。
前職から仕事上経営者とお話しする機会は多く、会話をするという点は少し自信もありました。
しかし、想像以上に転職の面接は別物でした。
前提として、「私を見てもらう」のが面接ではなく、「入社したい熱意を伝える場」が面接だと練習で感じたからです。
普段の経営者の話とは全くもって質が異なる会話でした。
練習時に経理の話や企業ホームページに書いてあることは答えられても、その業界の少し詳しい話すら分からず、しどろもどろになりました・・・。
そこに気づけたので、面接対策を本気で考えるきっかけになったと思います。
ただ私も面接対策の提案を受けたのが勤めていた税理士法人の繁忙期でした。
周囲の目もあるし、かなり忙しい中で面接の練習時間を調整しなければいけなかったのはマイナスだったと感じています。
⑥今回の転職は自分にとって成功?失敗?
私にとって、リクルートエージェントを使った転職は、成功でした。
「こんな仕事がしてみたい」「こういう条件で働きたい」そんな希望をアドバイザーが一緒になって叶えてくれたと思っています。
転職活動は周りにオープンにして活動することが難しいため、キャリアアドバイザーという味方がいるのは本当に心強いです。
そして今、経理職の強みを活かして、キャリアアップすることができています。
新たな道が広がる、いい転職だったと思います。
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