・不景気での転職活動ってどれくらい大変なの?
一般的に考えて、不景気のときに資格も経験もない状況で、転職するのは無謀かもしれません。
でも、不可能ではありません!
この記事では、簿記資格も経理経験も全くなかった私が、リーマンショックの最中、どうやって経理職へ転職できたかの体験についてお話しします。
コロナ禍での転職活動に苦戦し心が折れかけている…
この記事を読めば、「もうちょっと頑張ってみようかな」てきっと前向きになれると思いますので、
ぜひ最後までお読みいただければと思います。
就職活動に失敗、契約社員としてスタート
私は大学4年生(東京都内)の頃に就職活動をしていたのですが、正社員としての就職が出来ませんでした。
大学を卒業後、大学在学中からアルバイトをしていた保険会社のコールセンターに契約社員として働くこととなりました。
今思い返せば、もう少し必死になって就職活動をしていれば、その後の転職活動で苦労せず済んだのにと後悔しています。
私の就職活動期も「新卒一括採用」の時代。
一般的に、今の日本では新卒を逃すとその後の就職は難しいと言われています。
かくいう私も就職のチャンスを逃した一人として、その後は負け組人生一直線…という感じでした。
コールセンターの仕事は自動車保険会社の受付業務を担当していました。
主な仕事内容は「事故が発生した等のご連絡受付」「ロードサービスの連携業務」です。
保険業界の仕事内容は覚えることも多く、常に正確で迅速な対応を求められます。
時にはクレーム対応もあり、コールセンター業務を通じて「言葉遣い」「コミュニケーション能力」は鍛えられたと思います。
どうしても正社員になりたい!
就職活動に失敗し、保険会社のコールセンターに契約社員として勤務して3年を経過したころ、「正社員として働きたい!」とう思いが強くなってきました。
このままずっと契約社員として働く自分でいいのか悶々とする毎日…。
コールセンターでの仕事は一旦慣れてしまうとそれ以上、知識も経験も積みあがっていく実感がないと感じていました。
また、一緒に働いている人たちもアルバイトの大学生や、あえて非正規雇用を選択して働いている人たちの集団でしたので、自分の価値観とは合わないなと思っていました。
2019年5月にトヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用の維持は難しい」と発言したことが話題になり、正社員として働いていれば生涯安泰という時代ではなくなりました。
しかし、当時はまだそのような状況でなく、正社員として就職しなければ、人生は暗く辛いだけのものになってしまう…と本気で考えていました。
今振り返ってみると、あまりにも視野が狭く、思いつめ過ぎていたのではないかなと思いますが…
とにかく、「正社員になりたい!」その思いだけで、転職活動をすることを決心しました。
転職中に苦労したこと
転職活動を始めたのは25歳、リーマン・ショック直後の2009年でした。
転職に向けて事務や経理職求人を中心に探し始めました。
採用の求人サイトを見ていると、「第二新卒」という言葉が目につきます。
一般的に「第二新卒」とは「新卒で入社して3年未満の求職者」を指す言葉のようですが、私はそれには該当するのか?と疑問でした。
似た言葉で「既卒」という表現がありますが、こちらは既に大学・短大・専門学校・高校などを既に卒業し、かつその後正社員として勤務した経験がない人たちのことを指すので、恐らく私は既卒扱いでした。
既卒かつ、事務や経理の経験がない私の転職活動は、困難を極めました。
何しろ応募条件を満たす求人の数が圧倒的に少なかったのです。
事務や経理職はいつの時代でも人気の職種であり、経験があって即戦力のある人材を求めているものが多かったからです。
様々な転職サイトに登録をし、求人とにらめっこの毎日。
よく利用していたサイトは「エンジャパン」です。
当時の情報になってしまうのですが、未経験者の求人もあり、応募しやすかったです。
WEB上で履歴書を作成できるので、自分の経歴を棚卸することができました。
そして、自分でも応募できる求人を見つければとにかく履歴書をたくさん送りました。
書類選考で落とされたものは数知れず、何とか面接までこぎつけたものも、最初の面接では志望動機すらまともに言えずに大失敗という有様でした…。
転職活動を続けて1年以上がたち、段々と面接への受け答えなどが慣れてきた頃、求人サイトで見つけた今の会社に応募することになります。
書類選考、1次選考、そして最終面接…
晴れて「採用」の連絡を頂けたのです!
その当時のことを振り返ってみると、あれだけ苦労した転職活動だったのに、その時はトントンと進んでいたように思います。
経験も資格もなかった私ですが、リーマンショック直後でも内定を得ることが出来た要因は次の3つだと思います。
②:何でも吸収しようという「やる気」と「素直さ」を前面に出したこと
③:コールセンターでの電話応対で「社会人としての最低限のマナー」を身に付けていたこと
転職して良かったこと
正社員として安定した収入が得られるようになったことは、経済的にも精神的にも良かったです。
もともとコツコツと地道に取り組むのが好きなタイプだったので、「経理」は自分には合っていたと思います。
余談にはなってしまいますが、社内で出会った今の夫と社内恋愛の末、結婚をしました。
産休や育休の制度がしっかり整っている会社なので、安心して子育てと両立しながら仕事をすることが出来たのは本当に有り難いことだと感じています。
20代前半の頃は結婚や出産のことを全く考えていませんでしたが、産休や育休の制度が充実しているかどうか非常に重要なポイントだと思います。
最後に
コロナ禍での転職活動は、「不景気」という点では私が経験したリーマンショック直後の転職活動と似ているかもしれません。
繰り返しになりますが、私が「不景気」「資格なし」「未経験」でも内定を得ることが出来た要因は次のとおりです。
②:何でも吸収しようという「やる気」と「素直さ」を前面に出したこと
③:コールセンターでの電話応対で「社会人としての最低限のマナー」を身に付けていたこと
この中でも最も重要な要因は「①の若さ」ではないかと感じています。
今すぐにでも、「非正規雇用から脱出したい」「今の環境を変えたい」と望むの出れば、ぜひ早めに行動を開始して下さい。
最後までお読み頂きありがとうございます。
おじ部からの一言
リーマンショック直後ということもあり、1年以上にわたる転職活動はホントにお疲れさまでした。
「不景気」「資格なし」「未経験」という超逆風にもかかわらず、見事内定を得た根性は素晴らしいです。
「どうせ無理って」最初から諦めるのではなく、チャレンジすることの大切さを改めて感じました。
貴重な体験をありがとうございました。
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