会計事務所で働くメリットとデメリットをわかりやすく解説

はらすけ
はらすけ
こんには税理士のはらすけです!
僕はFラン卒で、限りなくブラックに近い一般企業に入社も30歳で退職。そこから6年かけて税理士になりました。(詳しい自己紹介はコチラ
こんなお悩みありませんか?
●専門性が高い仕事に就きたいけど、どんな仕事にするか迷っている…

●簿記資格が活かせる仕事として会計事務所への転職を検討している

●肉体労働はいつまで続けられるか不安…体力的に楽な仕事に転職したい

このような理由から「会計事務所」に興味を持った方もいらっしゃると思います。

この記事では、会計事務所で働くメリット・デメリットと会計事務所への転職方法について解説しています。

僕は過去に以下のような経験がありますので、実体験に基づいたリアルな情報になっています。

●会計事務所と一般企業の両方を経験しています

●会計事務所で働きながら税理士になりました

●東京と地方の会計事務所を合計で10年以上経験しています

会計事務所で働いてみたいとお考えの方はぜひ最後までお読みください。

 

\ 転職で失敗したくない方へ /

 

会計事務所の仕事内容

会計事務所の仕事内容について解説します。「もう知ってるよ!」って方は飛ばしてください。

会計事務所は全て「税理士」が経営しています。「税理士事務所」と呼ばれることもあります。

会計事務所も税理士事務所も同じものだと考えてOKです。

では、会計事務所の仕事内容についてですが、まとめると以下のようになります。

会計事務所の仕事内容
①:会計帳簿・税務申告書の作成業務

②:税金に関する相談業務

③:資金調達(会社が銀行からお金を借りる)のアドバイス

④:事業計画作成のお手伝い

⑤:各種補助金申請のお手伝い

⑥:その他、経営全般に係る様々な相談業務

これを見ると「なんだかメッチャ難しそう…」て思うかもしれません。

でも、安心してください。

会計事務所に入ると最初は①:会計帳簿・税務申告書の作成業務」のみを行うことになります。

実務経験を重ねてくると、徐々に②~⑥の業務を任されるようになります。

では、「①:会計帳簿・税務申告書の作成業務」について簡単に解説しておきます。

会計事務所のクライアントは全て何らかの事業を行っている「経営者」です。

事業を行っている「個人」または「法人」は会計帳簿と決算書を作成し、税務申告書を提出する義務があります(1年に1回)。

しかし、会計帳簿・決算書・税務申告の作成は専門的な知識が無ければ作成することが難しく、多くの経営者は自力でこれらを行うのは困難な状況です。

90%以上の経営者達が税理士にその業務を「外注委託」していると言われています。

 

①会計帳簿の作成

1~2ヵ月に1回のタイミングで、クライアントのお金の取引に関する資料(通帳、領収書、請求書など)に基づき、データを会計ソフトに入力して月ごとの会計帳簿を作成します。

会計ソフトへのデータ入力をクライアント側が行っている場合は、正しく入力されているか「確認作業」をします。

これを12か月分行うと「決算書」が完成します。

未経験で会計事務所に入ると、最初は「お金の取引に関する資料に基づき、データを会計ソフトに入力して会計帳簿を作成する」業務を任されるケースが圧倒的に多いです。

 

②税務申告書の作成

決算書が完成すると「1年間の儲け」に対する税金を計算します。

税金の計算過程を書いたものが「税務申告書」です。税務申告書も「申告書作成ソフト」にデータを入力して作成します。

税務申告書を作成できるようになるまでには「1~2年」はかかります。

先輩に聞いたり、過去の申告書を見ながら徐々に覚えていくのが一般的です。

あわせて読みたい
会計事務所の仕事内容や、1年間を通じての繁忙期や閑散期について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にして下さい。

会計事務所の繁忙期はいつ?1年の流れで仕事内容をわかりやすく解説

 

会計事務所で働くメリット

会計事務所で働くメリットをまとめると次のようになります。

会計事務所で働くメリット
①会計・税務の知識を学べる
②各分野の専門家と知り合える
③ルーティン仕事が多いので楽
④時間の融通が利く
⑤経理職への転職がしやすい

①会計・税務の知識を学べる

先述のとおり、会計事務所ではクライアント企業の会計帳簿・税務申告書の作成業務等をお手伝いしています。

ですので、会計・税務について嫌でも詳しくなります。

「納税」とは一生付き合うことになるので、確定申告書を作成する知識があると何かと役に立ちます。

例えば、近年「副業」を始める方が多いですが、一番悩むのが「会計帳簿の作成」と「確定申告書の作成」です。

会計事務所で働けば将来、副業をしたり会社を設立した時に、会計や税務のことで困ることがなくなるというメリットがあります。

 

②各分野の専門家と知り合える

会計事務所で働くと税理士以外にも各分野の「専門家」と知り合いになれます。

例えば、次のような専門家と接点を持つことができます。

●弁護士
●司法書士
●社会保険労務士
●中小企業診断士

 

会社経営をしていると様々な問題が生じます。

その都度、各分野の専門家のアドバイスを受けながら問題に対処しています。

会計事務所はクライアントと接する機会が多いので、各専門家へ仕事の橋渡し役をすることも多いです。

ですので、日常業務を通じて様々な専門家と知り合いになれるわけです。

お金を払わないと聞けない専門家の貴重な情報を、働きながら知ることができるのはお得です。

 

③ルーティン仕事が多いので楽

意外かもしれませんが、会計事務所は「ルーティーン化」している業務が多いです。

超ザックリ言うと、会計事務所の職員は1~2ヵ月に1回のタイミングで月次の会計帳簿作成、確定申告と年末調整は年1回といった感じで毎年同じ業務を繰り返しています。

業務に慣れるまでは多少苦労はしますが、クライアントに大きな動きが無ければ毎年同じことの繰り返しなので楽な面もあります。

 

④時間の融通が利く

会計事務所はクライアントごとに担当者を決めていることが多いです。

1人の担当者が、クライアントの会計帳簿の作成から税務申告書の作成までを一貫して行っているので、会計事務所の職員同士で連携して業務を行うことは比較的少ないです。

なので、会計事務所の職員はクライアントと日程調整さえできれば当日休むことも可能です。

休みたい理由
●保育園に通園中の子供が熱を出してしまった。

●ぎっくり腰になり身動き取れない。

●生理痛がもの凄く酷くてツラい

●ただ単に、今日は仕事に行きたくない気分

時間の融通が利きやすいことから、子育て中の女性でも働きやすいのが会計事務所のメリットです。

 

⑤経理職への転職がしやすい

会計事務所での実務経験があると「経理職への転職」で有利になります。

先述のとおり、会計事務所は会計と税務のプロフェッショナル集団です。

会計事務所の業務は、企業の経理職の業務内容と重なる部分が多いことから、企業の経理職への転職で有利になるわけです。

上場企業の経理職に転職するため、あえて会計事務所で実務経験を積む方もいるくらいです。

気になる方はコチラの記事「【体験談】会計事務所からIT上場企業の経理職へ転職して年収アップ」を参考にして下さい。

 

会計事務所で働くデメリット

会計事務所で働くデメリットをまとめると次のようになります。

会計事務所で働くメリット
①未経験者は転職しにくい
②簿記資格がないと入れない
③仕事を覚えるのに苦労する
④人間関係が難しい

 

①未経験者は転職しにくい

会計事務所は未経験者は採用されにくい傾向にあります。

理由は、新人に時間を割いて丁寧に仕事を教えることができない会計事務所が多いからです。

会計事務所は「10人前後の少人数」で構成されているところが圧倒的に多いです。

業務を少人数でこなしているため、新人社員に仕事を教えるための時間を十分に確保できないのが現状です。

なので、教育時間が省ける経験者を採用することが多くなっています。

未経験で会計事務所に転職するなら、従業員が20人以上いる会計事務所がオススメです。

従業員20人以上というと一般企業としては小規模ですが、会計事務所の中では規模が大きい方になります。

従業員が多いということは、新人が入社する機会も多く、新人教育するシステムが構築されているケースが多いです。

ちなみに、従業員が20人以上になると「税理士法人(会計事務所の法人バージョン)」がほとんどです。

なので、求人を探す際は「税理士法人」というキーワードで探すと探しやすいです。

 

②簿記資格がないと入れない

会計事務所は会計と税務のプロフェッショナル集団です。

中でも、「簿記」の知識は絶対に必要となります。

会計事務所の業務の中で一番時間を割いているのが「会計帳簿の作成」です。

会計帳簿の作成業務
●クライアントから会計帳簿の作成に必要な資料を回収する

●回収した資料に基づき、仕訳を会計ソフトに入力する。

●クライアントが自力で会計帳簿を作成している場合は、正しく仕訳が会計ソフトに入力されているか確認する。

では、どのレベルの簿記知識が必要かというと、最低でも「日商簿記2級」です。

実際に、会計職に特化した転職エージェントに掲載されている求人を見ると、応募条件として「日商簿記2級」を挙げているところが多いです。

会計事務所で働いてみたいとお考えの方は、まず日商簿記2級の取得を目指しましょう。

日商簿記2級なら市販されているテキストと問題集のみでも取ることは可能です。

でも、資格の勉強を始めてもいつも三日坊主で終わっちゃう・・・

という方なら、スマホで勉強できる「スタディング簿記講座」がおすすめです。

スマホでの勉強なら、ちょっとしたスキマ時間さえあればいつでもどこでも勉強できます。「寝る前に布団の中で勉強」なんてことも可能です。

スタディング簿記講座を詳しく知りたいた方は、コチラの記事「【スタディング】簿記講座の評判・口コミ・価格について現役税理士が解説します!」を参考にして下さい。

 

③仕事を覚えるまでに苦労する

会計事務所の仕事を一通り覚えるまでには結構苦労します。

苦労する理由は以下のとおりです。

仕事を覚えるまで苦労する理由
●会計事務所は少人数で構成されているところが多く、先輩から十分な指導を受けられる環境がない。

●クライアントごとに業務フローが異なっており、実務をやってみないと分からない部分が多い。

しかし、先述したように会計事務所の仕事は基本的には毎年同じ仕事を繰り返しています。

僕も最初の1~2年は仕事を覚えるのに苦労しましたが、一通り覚えてしまえばあとは同じことの繰り返しなので、楽に仕事をこなせるようになりました。

最初は、専門用語が理解できず落ち込むときもあるかもしれませんが、「食らいついて行く」しかありません!

 

④会計事務所はボスに嫌われたら終了

会計事務所に勤務すると、特に注意しなければならないのが「所長税理士」です。

会計事務所は少人数の組織で構成されている場合が多く、民主的というより所長税理士による封建的な事務所が圧倒的に多いです。

いわゆる、「独裁国家」です。

ですので、どんなに理不尽なことがあっても、所長税理士に逆らうことは絶対に許させません。

所長税理士とうまやって行くことこそが、会計事務所で生き抜くコツです。

僕は会計事務所を2か所経験していますが、どちらの所長税理士も人間的に尊敬できる方でしたので大きな不満はあまりありませんでした。

会計事務所を選ぶ際は、所長税理士の人柄や性格が自分と合うかどうかという点が最も重要になると思います。

 

会計事務所に向いている人

次のような方は、会計事務所に向いています。

「数字や計算が得意」といった、ごく当たり前の要件は割愛します。

会計事務所に向いている人
①ほどよく真面目
②勉強することが好き
③コミュニケーション能力がある
④パソコンやインターネットが得意

①ほどよく真面目

会計事務所で働くには、真面目ではなく「ほどよく真面目」な方が向いていると思います。

会計事務所はクライアントのお金に関する問題と深くかかわっていますので、一歩間違うとクライアントに大きな損失を与える可能性もあります。

利益が数億円も出るような会社では、税金も数千万とか億を超えることもあります。

なので、会計事務所の業務は責任重大です。

だからこそ真面目に業務に取り組むわけですが、あまりにも真面目すぎるとプレッシャーの重さからうつ病になって潰れてしまうケースも見受けられます・・・。

真面目なんだけど、いざとなれば「どうせ死ぬわけじゃないし(^^)/」と開き直れるタイプが、会計事務所に向いていると個人的には思います。

 

②勉強することが好き

勉強することが苦にならない方は会計事務所に向いています。

勉強といっても会計や税務だけではありません。

クライアントは会計や税務以外にも金融商品、不動産、保険、経営分析など様々な問題を会計事務所に相談してきます。

全ての問題を解決することはできませんが、基本的な知識は頭に入れておく必要がありますので、その都度「書籍」や「インターネット」で調べて勉強となるわけです。

なので、色々なことに興味を持って勉強することが苦にならない方は、会計事務所に向いています。

 

③コミュニケーション能力がある

会計事務所は黙々と事務仕事をしているイメージがあるかもしれませんが、クライアントと会話をする機会も非常に多いです。

したがって、コミュニケーションの能力が必要とされます。

コミュニケーションとは
コミュニケーションとは、社会生活を営む人間の間で行われる知覚・感情・思考を伝達することを意味します。

会計や税務はかなり専門的な知識なので、会計や税務の知識が乏しいクライアントに分かりやすく説明することは非常に難しいです。

例えば、会社経営をしていると「利益が出てるのに会社に税金を払うお金がない」というケースが時々ありますが、何故そうなるのか理由を分かりやすく説明する必要があります。

そのためには、相手の理解度をその都度確認しながら説明を進めたり、分かりやすい例え話を使ったり、図を書いてみたりと様々なテクニックが要求されます。

難しいことを簡単に分かりやすく説明できる人は、会計事務所に向いていると言えます。

 

④パソコンやインターネットが得意

パソコンやインターネットが得意な人は、会計事務所で働く際にかなり有利です。

会計事務所の職員が行う業務の多くが、以下のことで占められています。

●会計ソフトへの仕訳データ入力
●エクセルを使った表作成

●税務申告書作成ソフトへのデータ入力
●クライアントからの質問に答える(ネット答えを調べる)

 

特に、50~60代の年配者の割合が高い会計事務所では、パソコンやインターネットの知識に乏しい場合が多く、パソコンやインターネットにちょっと詳しいというだけでもかなり重宝されます

特に、会計ソフトに関する知識は重要です。

会計事務所の職員は、朝から晩まで会計ソフトと向き合っていることも多々あります。

会計ソフトについては、各メーカの「無料体験」を利用すれば事前に練習することも可能です。詳しく知りたい方はコチラの記事「会計事務所に『30代未経験』で転職する方法」を参考にして下さい。

会計事務所ではパソコンやインターネットが得意ということが、十分「強み」になりなります。

 

失敗しない求人探し

会計事務所への転職を成功させるためには「良い求人」に巡り合うことが一番のカギになります。

求人を探す方法はいろいろありますが、代表的な方法は以下のとおりです。

会計事務所の求人を探す方法
①知人から紹介してもらう
②大手予備校の合同就職説明会に参加する
③ハローワークで探す
④転職サイトで探す
⑤転職エージェントに斡旋してもらう

それぞれのメリット・デメリットについてはコチラの記事「会計事務所に『30代未経験』で転職する方法」で詳しく解説しています。

結論を言うと、一番オススメの方法は「⑤転職エージェントに斡旋してもらう」です。

転職エージェントを利用するメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット
①会計事務所の内部情報を知ることができる
②履歴書・職務経歴の書き方、面接指導をしてくれる
③転職エージェントには優良求人が集まりやすい
年収交渉を代わりにやってくれる
⑤最初から最後まで無料で利用できる
デメリット
①転職エージェントとのやり取りが面倒
②転職を急かされることがある
③担当者に当たり外れがある

特に、転職エージェントが優れている点は「情報量」です。

会計事務所は10人前後の少人数で構成されていることろが多く、情報発信にまで手が回らずホームページすら無いところも多いです。

転職エージェントは会計事務所に定期的に訪問しており、求人票には記載されていない貴重な内部情報を持っています。

転職で失敗を避けるためにも、特に以下のような情報は事前に転職エージェントから聞いておきたいです。

●所長税理士の性格・人柄など
●職員の男女比、年齢構成など
●税理士試験を受験中の職員はいるのか

転職エージェントは全国で10,000社以上も存在していると言われています。

その中でも、会計事務所の転職に強い転職エージェントは次の4つです。

経理・会計事務所・税理士に強い転職エージェント
総合型 リクルートエージェント 求人数No.1を誇る最大手転職エージェント。どの職種も求人が豊富なので、コロナで求人数が減少しつつある今、約20万件を超える求人数を有しているのは魅力。
特化型 MS-Japan(エムエスジャパン) 経理・財務・総務・一般事務などの管理部門と士業に特化した転職エージェント。会計事務所にも強く業界に精通したアドバイザーが在籍しているのが魅力。
特化型 ジャスネットキャリア 会計・経理・財務・税務に特化した転職エージェント。創業から20年以上の歴史があり、業界に精通したコンサルタントがサポートしてくれる。
特化型 マイナビ税理士 税理士・科目合格者に特化した転職エージェント。業界大手のマイナビが運営しており安心してサービスを受けることが出る。BIG4税理士法人などの優良求人が豊富。

この4つの転職エージェントについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事「経理・会計事務所・税理士に強い転職エージェント『4選』」を参考にして下さい。

 

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