【働きながらでも可能】40歳から税理士を目指す方法を現役税理士が解説

はらすけ
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こんにちは、税理士のはらすけです。

僕はFラン大学卒(理系)で、限りなくブラックに近い中小企業を30歳で退職、それから勉強を始めて6年かかって税理士になりました。(プロフィールの詳細

 

2019年5月、トヨタの豊田社長は終身雇用について次のように発言しました。

「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」

2019年頃から、45歳以上の社員に早期退職を募集する企業が急増しています。

今後もこの流れは続くものと思われます。

もし、45歳で仕事が無くなったら家族の生活費や住宅ローンの返済は…。

会社に頼らず、自分の力で稼げるようになりたい…。

その解決策として、税理士資格の取得を検討されている方も多いと思います。

この記事では、40歳から税理士を目指す方法について解説します。

 

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40歳から税理士を目指す方法

結論から言うと、40歳からでも税理士になることは十分可能です。

僕が提案する方法は次の通りです。

提案したい方法
「税理士試験に理解がある会計事務所で働きながら、3科目は自力で取得し、残りの税法2科目は大学院で免除を受けて5科目揃える」

では、詳しく解説します。

 

会計事務所で働くことをオススメする理由

40歳といえば、結婚して幼稚園、小学校に通っている子さんをお持ちの方も多いと思います。さらに、住宅ローンを組んだばかりという方も多いのではないでしょうか。

未婚で実家暮らしなら、受験に専念という選択肢もありますが、子持ち住宅ローン持ちの場合はそういう訳にはいきません。

働きながら税理士を目指す場合、仕事と勉強の両立に一番適している業種は「会計事務所(税理士事務所も同じ意味)」です。

会計事務所をオススメする理由は次の3つです。

モチベーション維持しやすい

会計事務所には税理士を目指している職員が在籍していることが多いので、受験についての情報交換ができます。

また、税理士試験は合格までに何年もかかる「長期戦」ですので、同じ目標に向かっている先輩や同僚の存在はモチベーションの維持にも繋がります。

税理士になれるかどうかは、モチベーションを維持できるかどうかに掛かっていると言ってもいいです。

 

独立に必要な実務経験を積める

将来的に税理士として独立するなら、税理士登録する必要があります。

税理士登録するためには会計事務所等で2年以上実務経験を積む必要があります。

会計事務所で働きながら勉強をすることで、税理士登録に必要な実務経験も同時に積むことができます。

税理士試験に合格してすぐ独立という方も結構います。

また、より多くの案件を経験しておいた方が独立には絶対に有利です。

 

周囲に隠す必要がない

一般企業で働きながら税理士試験を目指す場合、周囲には勉強していること秘密にする必要があります。

なぜなら、税理士を目指していることが職場の人にバレたら、「あいつは会社を辞める気だ!」ということで職場に居づらくなるからです。

長期間、コソコソ勉強するのは精神的にも疲れてしまいます…。

その点、会計事務所には税理士を目指している職員も多いので、勉強していることを隠す必要もありませんし、合格した時に喜びを分かち合うことができます。

 

税理士試験に理解がある会計事務所を選ぶ理由

会計事務所ならどこでも良いわけではありません。

受験勉強に取り組める環境がない会計事務所に入ってしまうと、逆に苦労するケースもありますので注意が必要です。

ですので、次のような会計事務所は全力で避けることをオススメします。

こんな会計事務所は避けたい
・残業がメチャクチャ多い

・税理士を目指している職員がいない

・そもそも所長税理士が税理士試験に否定的

では、1つずつ解説します。

残業がメチャクチャ多い

残業が多い会計事務所はやめた方がいいです。

個人差はありますが、税理士試験の合格レベルに達するには、1年で1,000時間ほど勉強が必要とです。

最低でも毎日2~3時間は勉強が必要となる計算です。

ですので、確定申告などの繁忙期(12月~6月)は仕方ないとしても、閑散期である7~11月でも夜10時や11時まで残業させられる会計事務所は絶対に避けましょう。

残業があまりにも多い会計事務所に入ると、勉強時間が確保できず合格から遠のきます。

 

税理士を目指している職員がいない

職員が高齢化しているなどの理由で、税理士試験の勉強をしている職員がいない会計事務所もあります。

仕事をさっさと終わらせて勉強したいけど、職場に税理士試験を受験している職員がいない場合、なかなか定時で帰宅しづらいことがあります。

職場に税理士を目指している先輩や同僚がいると、かなり帰宅しやすくなります。

 

所長税理士が税理士試験に否定的

会計事務所のボスである所長税理士が、税理士試験に否定的なことも多いです。

税理士試験に否定的な理由
・勉強よりも仕事をガンガンやって欲しい

・税理士になると独立して客を奪われるから勉強させたくない

経営方針は人それぞれですので、このように考えることが悪いわけではありません。

しかし、税理士を目指す身とすれば、受験勉強に全く理解が無い会計事務所はできる限り避けた方が無難です。

 

会計事務所に転職する方法

では、どうすれば税理士試験に理解がある会計事務所に入れるのか?

ステップは次の2つです。

会計事務所に転職する2ステップ
ステップ①:簿記資格を取得する

ステップ②:転職エージェントを利用する

では、一つずつ解説します。

ステップ①:簿記資格を取得する

会計事務所のメイン業務は、クライアント(法人や個人事業主)の会計帳簿作成、税務申告書の作成です。

中でも、会計帳簿の作成はとても重要な業務であり、最も多くの時間を費やしています。

ですので、会計事務所に転職するためには「高度な簿記知識」は必須です。

具体的な資格としては、最低でも日商簿記2級はあった方がいいです。

理想をいえば、日商簿記1級か税理士試験の科目合格(簿記論または財務諸表論)を取っておくことをオススメします。

僕が転職活動を行っていた時も、応募要件に税理士試験の科目合格を挙げている会計事務所は非常に多かったです。

 

ステップ②:転職エージェントを利用する

簿記資格を取得したら次は転職活動です。

転職先を探す方法には「ハローワーク」「知人からの紹介」「転職サイト」「転職エージェント」など色々ありますが、僕は転職エージェントの利用をオススメします。

オススメする1番の理由は、転職エージェントは公開されている求人情報に書いていない内部情報を持っているからです。

事前に知っておきたい情報
・従業員の構成は(男女比・年齢など)?

・税理士を目指している職員はいるか?

・所長税理士が税理士試験に肯定的か?

このような内部情報は求人票には書いていない場合が多いです。

しかし、税理士資格を目指すなら無視できないこと情報です。

転職で失敗しないためには、会計事務所と頻繁にコンタクトを取っている転職エージェントから内部情報を事前に入手することが超重要です。

また、初めて会計事務所に転職する場合、会計事務所に特化した転職エージェントであれば業界の特徴や注意点などを教えてもらえるというメリットもあります。

あわせて読みたい
転職エージェントの効率的な利用方法と、会計事務所転職に強い転職エージェントについては、コチラの記事で詳しく解説していますので、参考にして下さい。

経理・会計事務所・税理士に強い転職エージェント『5選』

 

大学院で税法2科目免除を狙う

働きながら2~3年で税理士試験5科目に合格できれば、コスパも良く理想的です。

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社会人から税理士になるまでにいくら費用がかかるのか詳しく解説しています。

税理士資格を取得するまでに費用はいくらかかる?

しかし、5科目合格までには「平均10年」かかると言われており、早く資格を取って稼ぎたいという方にとって10年は長すぎるかもしれません…。

早く確実に税理士になることを目指すなら、大学院の利用も視野に入れておいた方がいいです。

受験科目の中でも税法科目は、学習ボリュームが多くインプットに時間がかかるものが多いです。

さらに、税理士試験は上位15%しか合格できない「相対試験」なので、仕事や子育てなどで勉強時間が確保しづらい方にとっては不利になる傾向にあります。

そのため、税法1科目に合格すまでに3~4年かかる方も多いです…。

下は、税法科目で受験者数が最も多い「消費税法」についてのデータです。

https://twitter.com/tamabar/status/1446625353644986368

40%以上の方が合格までに3年以上かかっていることからも、税法科目の難易度の高さが分かります。

この状況を見ると、40歳から税理士は無理かなぁ…て思うかもしれません。

しかし、税理士試験には大学院を卒業すれば税法2科目の受験が免除されるという嬉しい制度があります。

2年で税法2科目を確実に取得できることは、早く資格取得して稼ぎたいという方には非常に大きなメリットです。

社会人のために「平日の夜間」や「土日」に開講している大学院も多いので、税理士試験に理解がある会計事務所なら働きながら卒業することも十分可能です。

実際に、僕の友人も会計事務所で働きながら大学院を卒業し、税理士になりました。

税理士試験が長期化するリスクを避けるには、大学院での税法2科目免除の利用は効果的です。

 

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税法2科目免除が可能な大学院のリスト(開講時間・学費データあり)はコチラの記事を参考にして下さい。

税理士試験の会計・税法科目免除が可能な大学院一覧

 

自力で3科目合格を目指す

税理士になるには、税理士試験の全11科目の中から「5科目」に合格する必要があります。

税法2科目は大学院で受験が免除されるとしても、残りの3科目は自力で税理士試験に合格する必要があります。

取得すべき具体的な科目は次の通りです。

自力で取得すべき3科目
①簿記論

②財務諸表論

③税法科目1科目(税法科目ならどれでもOK)

税理士試験は市販のテキストや問題集だけでの「独学」で合格するのは非常に困難な試験です。

勉強には必ず「予備校」か「通信講座」を利用するようにしましょう。

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独学が困難な理由については詳しく解説いていますので参考にして下さい。

税理士試験の独学が「無理ゲー」だと思う5つの理由

 

失敗しない資格学校の選び方

税理士試験の予備校や通信講座はどのように選べばいいのか?

個人的には、「確保できる勉強時間」「負担可能な学費」を基準にして選ぶことをオススメします。

決して「高い教材だから合格できる」というわけではありません。

勉強時間が膨大に確保できる大学生と、仕事や子育で時間がない40歳とでは使う教材が違って当然です。

僕は大手予備校とオンライン通信講座の両方を利用した経験から、その人の状況に合った教材を選ぶことが合格に近づくコツだと感じています。

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コチラの記事では、社会人にオススメしたい予備校・通信講座を「確保できる勉強時間」と「負担可能な学費」の視点から詳しく解説しています。

税理士を目指す社会人におすすめの予備校・通信講座3選

 

まとめ

税理士資格は国内屈指の超難関資格です。

越えなければならないハードルも多く、一つ一つのハードルを越えるのも決して楽ではありません。

しかし、難しい資格だからこそ独立して自力で収入を得ることが可能になります。

今までに多くの受験生を見てきましたが、合格する人はどんな困難な状況でも合格します。

年齢なんか関係ありませんから!

諦めず、じぶとくコツコツと努力すれば、必ず道は開けます。

最後までお読み頂きありがおうございます。

 

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税理士の「受験資格」「仕事内容」「年収」など税理士に関する情報を網羅的に書いた記事です。こちらの記事もぜひ参考にして下さい。

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