一般的に、未経験者が経理職に転職するのはかなり難しいとされています。
しかし!
この記事でご紹介する方は、経理未経験&簿記資格ナシで経理へ転職するという快挙を成し遂げました。
しかも、年収100万円アップで!
未経験だけど経理に転職をしたいと検討している方は、ぜひ参考にして頂きたいと思います。
性別:男性
転職時の年齢:31歳(独身)
保有資格:普通自動車免許第一種、大型自動車免許第一種、高等学校教諭免許、※日商簿記3級を勉強中
使用した転職サイト:リクナビnext、マイナビ転職、@type
使用した転職エージェント:リクルートエージェント
最終的には、リクルートエージェントを使って転職されています。
転職前 | 転職後 | |
業種 | 外資系の医療機器輸入製造販売業で品質管理 | 公益財団法人の経理職 |
従業員数 | 65名 | 50名弱 |
年収 | 350万円 | 450万円 |
月間残業時間 | 40~50時間 | 10時間 |
転職しようと思った理由
・年収が低かった(350万円程度)
・新しい分野へ挑戦したかった
年収が低かった
独身で年収350万円なら、贅沢をしなければそれほど問題はありません。
しかし、将来の「結婚」を意識すると350万円では不足すると感じました。
前職では年収の伸びを期待することは難しく、今回の転職活動に至りました。
新しい分野へ挑戦したかった
大学卒業後に「医療機器の品質管理」としてキャリアをスタートしました。
しかし、自分自身の成長のために新しい分野へキャリアの幅を広げる事をとても意識し始めました。
次のキャリアに経理職を選んだ理由は、大学時代に会計学を学んでいたことと、会社が成り立つ上で重要な「人・金・物」の流れに興味を持ったからです。
特に金の流れを理解することは、会社全体の流れを把握するために最もわかりやすく、今後必要なキャリアであると感じていたからです。
リクルートエージェントを選んだ理由
リクルートエージェントを選んだ理由は「知名度」と「求人件数」です。
業界1位ということもあり、インターネットで転職サイトを検索した時にリクルートエージェントが特に目立っていました。
詳しく調べていく中で、リクルートエージェントは転職に対しての情報量を多く持っていることや、求人件数が他の転職エージェントと比較して圧倒的に多い点が利用する決め手となりました。
初めての転職活動ということもあり不安でした。
ですので、経験豊富なエージェントから職務経歴書の作り方や、中途採用での面接対策のアドバイスを聞いて役立てたい気持ちが非常に強くありました。
リクルートエージェントの他に使用していた転職サイトは次の通りです。
これらの転職サイトは、中途採用では有名な転職サイトということもあり登録しました。
転職サイトで、できるだけ多くの求人情報を見て転職活動の参考にしていました。
経理未経験での転職活動は想像以上に大変
職務経歴書で自分をアピール
転職活動で非常に大変だった点は、経理職の経験がないのに経理職を希望して活動することでした。
特に中途採用では、経験者が優先的に書類選考や面接で選ばれるので、経理職未経験の私はエントリーした企業からなかなか相手にされませんでした…。
そこで、キャリアドバイザーからのアドバイスで意識していたのは、職務経歴書中で自分をどうアピールをして相手の目に留めてもらうかという点でした。
業務への姿勢やコミュニケーションの取り方などの記載を充実させ、さらに経理職で必要な簿記検定の勉強に努力している点をアピールポイントとして追加しました。
また、未経験者でも経理職としての最低限の知識を持ち合わせている事もアピールしました。
これらの内容を、職務経歴書の初めに記載していた「職務要約」に記載することで特に強調しました。
年収100万円アップで内定
経理職へ就くことが第一優先でしたので、業種についてのこだわりは特なく「福利厚生」「企業の安定性」のみを重視して企業を選びました。
転職先を選ぶに辺り、キャリアドバイザーから提供されていた求人情報の種類では、最低限必要な情報が網羅されていました。
求人情報の中でわからない点は、随時キャリアアドバイザーにメールや電話で確認をしておりました。
転職活動の結果、無事に国際規格を扱っている公益財団法人の経理職への内定を頂くことができました。
年収は350万円から450万円へと大幅アップしました。
転職するまでに約6ヶ月かかりましたが、念願の経理職に就くことができました。
内定後に、前職への退職申出の手続きをしました。
引き継ぎで1ヶ月ほどの期間を要した程度で、その後は有休消化を行ないスムーズに退職をすることができました。
転職後の変化について
会社文化が全く違っていた
転職して最初に大変だったのは、経理職の業務を覚えるよりも「会社に慣れること」でした。
その理由は、企業風土と従業員の年齢層が前職とは大きく異なっていたからです。
前職では比較的20代が多く、雰囲気もハッキリした外資系の雰囲気だったのに対し、現職は40代以上が多く、会社の雰囲気は「こてこての日本企業」という印象を強く感じました。
180度気質が違う会社だったので、コミュニケーションの仕方の違いに苦労しました。
特に外資系企業では、物事をはっきりと伝えて自己主張を行うことが文化としてあります。
しかし、日本企業では自己主張よりも全体を考えてコミュニケーションする事が文化として根付いています。
この違いに慣れるまでに1ヶ月程度かかりました。
残業時間の違い
残業時間は大きく変化しました。
前職では毎月40時間程度の残業が発生しておりましたが、現職ではできるだけ残業をさせない方針でしたので、残業時間は毎月10時間程度に減少しました。
経理業務を丁寧に指導してもらえた
初めての経理職を行うにあたり多くの不安を持っていました。
しかし、上司の教え方が非常に丁寧だったこともあり、とてもスムーズに業務を覚えることができました。
業務の空き時間を利用してホワイトボードなどで仕訳の説明や、事例を用いて丁寧に説明してもらえたことが非常に勉強になりました。
最初に教えられた業務は「月次決算」「経費精算」「支払業務」で、約2〜3ヶ月程度で問題なく業務を行えるようになりました。
監査法人対応や年度決算で、初年度は月50時間以上の残業が発生しましたが、丁寧に業務指導して頂いたおかげで、今では経理職として一連の業務をマスターすることができました。
リクルートエージェントを利用した感想
今回の転職活動で、リクルートエージェントを利用して感じたことは以下の通りです。
①土日対応が可能
前職は残業が非常に多かった会社だったので、土日にキャリアアドバイザーとの面談が可能だったことは大変助かりました。
②キャリアアドバイザーの経理職についての知識
私の担当をしてくれたキャリアドバイザーは、経理系の職種を主に扱っている方でした。
経理未経験でしたので、本では知っているが具体的に毎月どのような流れで業務が発生して、四半期や年度ではどのような業務が発生するのかなどを具体的に教えてもらえたことは、非常に役立ちました。
また、「経理職を強く希望する理由」についての対策を行って頂き、その都度的確なアドバイスを頂いておりました。
求人については中小企業を中心的に紹介されることが多かったです。
会計事務所もご紹介いただきましたが、簿記資格をまだ取得しておらずハードルが高いこともあり避けておりました。
③求人票に書いていない情報の提供
書類選考を通過した企業については、求人票には書いていない企業の特徴などの内部情報を詳しく教えていただきました。
その内部情報をもとに面接対策できたことは、大変助かりました。
④年収交渉について
希望通りの職種で希望の年収を提示されていたので交渉をすることはありませんでした。
今回の転職が成功した要因
今回の転職活動が成功した理由をまとめると次の4つになります。
①未経験で企業から相手にされない事も多かったが、諦めずにエントリーを繰り返したこと。
②職務経歴書で「経理職に就きたいという強い気持ち」をアピールすることがができたこと。
③面接で職務経歴書の内容をより具体的に伝え、理解してもらえる様な面接対策を行なっていたこと。
④業種にこだわらず、あくまでも「経理職へ就けることを最優先」として転職活動をしたから。
転職した結果、当初の目的である、自分自身のキャリアの幅と会社全体の流れをお金の面から把握できるようになりました。
経理が自分自身の知識として根付いたこともあり、自社の状況はもちろんのこと、他社の決算書を読み解く上でも非常に役立っています。
リクルートエージェントは経理転職にも強い!

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32歳(日商簿記2級) 非上場商社経理⇒上場メーカー経理へ転職
32歳(公認会計士) コンサルティング会社⇒大手監査法人へ転職
26歳(日商簿記2級) 税理士法人⇒中小企業経理へ転職
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