簿記論の難易度「★★★☆☆」

税理士試験の登竜門である簿記論の難易度は「3」です。
会計科目である「簿記論」は「財務諸表論」と共に、税理士試験の必須科目となっています。
税理士試験で最初に受験する科目が「会計科目」となる人がほとんどです。
簿記論は理論問題がなく、100%計算問題です。
暗記に時間がかかる理論問題がないということもあり、簿記検定を卒業してその勢いで税理士試験の簿記論にチャレンジする人も多いと思います。
その影響もあり、簿記論は全11科目の中で一番受験者数が多くなっています。
直近の2021年第71回試験では…

(出典:国税庁HP)
全11科目受験者数(延人員) 37,673人
簿記論は理論問題がないこともあり、真面目に勉強すれば多くの受験生が比較的早く合格できるレベルに到達することができます。
しかし、簿記論は本番での「番狂わせ」を時々目にする事があります。
実際、予備校での模擬試験ではいつも上位の人が不合格となったのを、何回も見たことがあります。
逆に言えば、勉強の完成度がそれほど高くなくても合格できる可能性がある科目でもあります。
簿記の知識も重要ですが、合格するための「解法テクニック」をしっかり身につけることが合格へのカギとなります。
「簡単な問題を確実に回答する」という基本中の基本を必ずマスターしましょう。
簿記論の合格率

直近の2021年第71回試験をみると
全11科目の合格率が16.5%、簿記論の合格率が16.5%
2021年は全体的に見て、平均的な合格率となったようです。
合格率でみると難易度を実感することができませんが、これを「人数」で見ると印象が変わります。
受験者数11,166人のうち合格者1,841人に対して、不合格者は9,325人。
合格率で見るより難易度を実感することができますね。
しかし、簿記論は税理士試験の「初心者」が多いため、税理士試験の圧倒的な勉強量に十分対処できなかったり、途中で勉強が息切れし、結果として「記念受験」となる受験生が多いのも事実です。
そのため、簿記論は他の税法科目の受験生のレベルに比べて比較的低いといわれています。
「記念受験」の人数を考慮して、税理士試験の予備校では模擬試験で上位30%以内に入っていれば合格できるレベルとしています。
予備校の模擬試験での結果が悪かったとしても、カリキュラムを最後までやり抜けば十分合格のチャンスがあります。
最後まで諦めずに頑張りましょう!
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