
33歳の時に税理士になるため、全くの業界未経験で会計事務所への転職にチャレンジしました。
今回は、その時の体験談です。
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ヒュープロを税理士の視点から詳しく解説した記事はこちら「ヒュープロ(Hupro)の評判は?東京の会計事務所に転職したい人は必須」
僕のスペック
転職活動をしていた当時の僕のスペックはこんなです。
- 33歳(男)独身
- Fラン卒(理系)
- 8年間、中小企業で営業職を経験
- 科目合格(財務諸表論)
- 大学院卒(税法2科目免除)
- 東京の会計事務所への転職を希望
「資格の大原」主催の就職面談会に参加
税法2科目免除のために大学院に通っていた僕は、卒業と同時に会計事務所に就職したいと考えていました。
なので、大学院2年生の11月ごろから就職活動をスタートしました。
「一度は東京で仕事をしてみたい」というありがちな動機から、東京での就職を決意しました。
しかし、生まれてから田舎を一歩も出たことがない僕は、東京に友達もいなければ親戚もいないという完全「アウェー」の状況でした。
33歳会計事務所未経験、知り合いもいなければ、コネもない、おまけにお金もないという状況で、僕が考えた作戦は、就職面談会を利用するというものでした。
資格の大原が企画している「就職面談会」は会計事務所・税理士法人が一同に集うもので、8月と12月に開催されていました。
早速、申し込みをして参加予定の会計事務所の中から、3~4つ目ぼしい会計事務所に的を絞りました。
重視した基準は次の2点でした。
- 最低限1人暮らしできるだけの給料がもらえること
- 税理士試験の勉強に理解があること
履歴書は4~5枚用意していったのですが、全部手書きでメチャクチャ丁寧に書きました。
就職面談会は大原(水道橋校)で行われ、ホール内には所狭しと長机が並べられていました。
はっきり覚えていませんが、約50事務所ぐらい(もっとあったかな?)来ていたと思います。
1つの会計事務所に所長と従業員1~2名が座っていて、就職希望者は履歴書を手渡し、その場で面談をするというスタイルでした。
2つの会計事務所から内定をもらう
就職面談会の結果はというと、その日のうちに2つの会計事務所から内定をもらいました。
内定先①:事業拡大中でイケイケの税理士法人
多分50代のとても元気がいい所長さんで、僕のことを気に入ったらしく、その場で即内定をくれました。
なんて決断が早いんだと思いましたが、33歳で未経験だったこともあり凄くうれしかったのを覚えています。
就職面談会の後で事務所に招いて下さり、経営方針や給与体系などいろいろと親切に教えてくれました。
内定先②:個人経営で従業員10名弱の会計事務所
40代後半で、これまた元気がいい所長さんでした。
2代目税理士ということもあり、優良なクライアントを抱えており、バリバリ事業拡大しているという印象ではありませんでした。
就職面談会には僕と同年代の税理士と、税理士試験を受験している従業員もきており、2人とも好印象でした。
後で聞いた話では、採用はその2人の従業員に任せていたらしいです。
翌日、事務所に招いて下さりいろいろとお話を聞かせてもらいました。
どちらか迷った結果、「内定先②:個人経営で従業員10名弱の会計事務所」に決めました。
決め手は「従業員」でした。
同年代で僕と同じく税理士を目指している受験生がいたので、未経験の僕でも職場に馴染めると思えたからです。
結局、約4年間その会計事務所のお世話になりました。
勤務期間中に資格も無事取得できましたし、結婚もでましたので4年という短い間でしたがとても良い事務所だったと感謝しています。
今でも東京に出向いた際は、いつも挨拶にお邪魔して食事に行ったりしています。
会計事務所に同年代で受験生がいたことは、良好な人間関係を構築するうえで好材料となりました。
ちなみに、その先輩も今では税理士になっています。
僕が転職活動をしていた2007年の完全失業率は3.9%(2019年は2.4%)と、現在と比べると高い水準でしたので、転職には苦戦するだろうと思っていました.
しかし、運よく理想の会計事務所に拾ってもらえてラッキーだったと思います。
意識していたこと
①:熱意を伝えること
33歳地方出身で業界未経験という不利な立場でしたが、当時の僕には「熱意」だけはありました。
どう思われようと「熱意」は所長に伝えようと思っていました。
就職面談会のその場で「内定」を出すのは珍しいケースかもしれませんが、きっと熱意が伝わったんでしょうね。
②:今は修行の身であること
普通に生活さえできればよかったので、給料のことはあまり考えていませんでした。
なぜなら、未経験の僕にとっては実務を教えてもらえて、さらにお金までもらえるという感覚でした。
実務経験に飢えている人間ってこういう思考になるですね。
税理士は実務経験を積んで資格をとればいくらでも稼げるので、あまり最初から「お金、お金!」って言わない方がいいのではないかと思います。
なんせ修行の身ですから(笑)
就職面談会のメリットがある人
①:都会での就職希望者
東京、大阪、札幌、名古屋、福岡の「都会」にある会計事務所への転職を考えている方は、1度に複数の会計事務所と面談できるのでメリットがあります。
開催時期も税理士試験が終わる8月と、合格発表がある12月となっているので、税理士試験受験生にとっても都合のいいタイミングだと思います。
②:未経験者
会計事務所経験者の場合、同じエリアの会計事務所が集うため、今在籍している会計事務所が面談会に参加していたり、また、転職活動をしているという噂が業界内に広がる可能性があります。
税理士業界は税理士会などの会合も多く、横のつながりがありますので非常に狭い世界です。したがって、「あそこの会計事務所の職員が転職活動している」という噂が広がってしまうことが考えられますので、どうしても参加したい場合は注意が必要です。
その点、未経験者はそのような心配がありませんので、参加するメリットは大きいと思います。
最後に
退職理由の第1位と言われている「人間関係」に大きくかかわる「男女の比率」「年齢層の構成比率」「所長の人柄」などの内部情報を事前に知っておくと、ブラックな会計事務所に当たる確率を大幅に下げることができます。
しかし、実際に転職活動をして感じたことは、会計事務所は個人経営のところが非常に多く、ホームページで積極的に情報発信しているところが少ないということ。
ですので、内部の情報が得にくいと感じました。
就職説明会を利用しましたが、これから転職するなら間違いなく転職エージェントを利用します。
恥ずかしながら、転職活動当時、僕は転職エージェントの存在を知りませんでした。
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