簿記論に4回も落ちた!簿記論が難しいと言われる理由と攻略法を解説

はらすけ
はらすけ

こんにちは、はらすけです。僕はFラン大学卒(理系)で、限りなくブラックに近い中小企業を30歳で退職、それから勉強を始めて6年かかって税理士になりました。(プロフィールの詳細

僕は税理士試験の「簿記論」でかなり苦労しました…。

5回目のチャレンジでようやく合格することができた僕にとって、簿記論は「難しすぎる試験」の一つです。

僕の戦績は以下の通りです。

簿記論の戦績
1回目の受験 ⇒ B判定

2回目の受験 ⇒ A判定

3回目の受験 ⇒ A判定

4回目の受験 ⇒ B判定

5回目の受験 ⇒ 合格

合格の証拠はコチラ ↓

簿記論に4回も落ちた!簿記論が難しいと言われる理由と攻略法を解説

この記事では、「簿記論が難しいと言われる理由」と「簿記論の攻略法」を解説します。

こんな方の参考になる記事です
  • これから簿記論を受験したい方
  • 不合格続きで簿記論に受かる気がしない方

沢山落ちたからこそお話しできるポイントも多いと思いますので、ぜひ参考にして下さい。

 

簿記論が難しいと言われる理由

税理士試験の初学者の多くが簿記論から受験します。

簿記論は受験科目の中では簡単な部類に入ると言われています。

しかし、僕がツイッターで実施したアンケートによると、簿記論に1~2回目で合格した方が63.6%、3回以上かかった方が36.4%いらっしゃいました。

https://twitter.com/ojibu2020/status/1551806979030790144

こちらのアンケートでも、1~2回目で合格した方が62.8%いる一方で、3回以上受験して合格された方が37.2%いらっしゃいます。

スムーズに合格された方もいれば、僕のように苦戦された方もいるようですね。

では、なぜ簿記論になかなか合格できず難しいと感じるのか?

僕が簿記論が難しいと感じた理由は次の3つです。

  1. 学習ボリュームが多い
  2. 時間内で解ききれない量が出題される
  3. 競争試験である
  4. 学習教材が高い

①学習ボリュームがとにかく多い

税理士試験の簿記論は学習範囲が広く量もハンパなく多いです。

僕は予備校の通学講座で勉強していましたが、インプット学習にとにかく時間がかかりました。

簿記論の学習は「1年がかり」です。

税理士講座は9月からスタートします。

初学者の場合、9月~4月までは1回3時間・週2回のインプット講義を行い、5月~7月までは答練などのアウトプット中心の学習です。

合格レベルに達するには、予備校の講義以外に「復習」も必要なので、月に100時間、1年で1,000時間以上の勉強をすることになります。

特に働きながらの場合、この勉強量をこなすだけでも相当難しいと感じます。

②時間内に解ききれない量が出題される

簿記論は学習ボリュームもさることながら、試験のボリュームもハンパなく多いです。

簿記論の試験時間は2時間ですが、時間内に解ききれない量が出題されます。

また、問題の難易度も高く、1年間ガッツリ勉強してきたにもかかわらず、「なにこれ!見たことない!知らん!」みたいな問題も普通に出題されます。

ですので、解ける問題から確実に解答できるスキルが必要になります。

しかし、実際にやってみると案外難しくて、難問に時間を使いすぎて簡単な問題を間違えるといったミスを本番でしまうのです。

簿記論の知識だけでなく「解放テクニック」も身に付けなければならない点が、簿記論が難しいと感じる点です。

③競争試験であること

国税庁は「満点の60%取れたら合格」としています。

しかし、実際は成績上位者が合格する「競争試験」となっています。

どんな資格試験でも共通だと思いますが、勉強量を多くこなした人がやはり強いです。

ですので、勉強時間をしっかり確保できる「学生」「受験専念」の方は有利です。

一方、働いている方や育児で忙しい方はどうしても不利になりがち。

勉強時間が十分に確保できない方にとっては「競争試験」である簿記論は難しいと感じます。

④学習教材が高い

学習の話ではありませんが、金銭的な負担の大きさも簿記論を難しくしています。

ほとんどの受験生が予備校に通学したり、通信講座を利用します。

しかし、税理士試験の教材は高額の場合が多く、お金を用意するのがかなり大変です。

僕が利用していたTACの通学講座だと、簿記論(1年)の受講料は約20万円

1回目で合格できれば良いのですが、もし不合格になると翌年もまた20万円…。

僕は4回受講(最後の年は受講せず)したので、簿記論だけで数十万円を使いました。

このように、金銭的な負担も簿記論の突破を難しくしていると思います。

激ムズだった第59回簿記論試験の体験談

ここからは僕が合格した第59回簿記論試験での体験談です。

簿記論の勉強時間はゼロ!

僕は働きながら勉強していたということもあり、この年「消費税法」1科目に絞って勉強していました。

簿記論は最初から受験する気が無かったので、予備校の税理士講座すら受講していませんでした

なので、簿記論の受験勉強として費やした時間はまったくの0時間でした。

当初、簿記論は受験しない予定でしたが、本命の消費税法の前に試験会場に慣れておきたいと考え、受験申し込みをしました。

過去4回受験した経験と、毎日実務で簿記に触れていたとはいえ、受験用の勉強を1年以上全くしていなので受からないのは分かっていました。

しかし、万が一があるかもしれないと思い、できる限り試験を頑張ってみることに。

僕にできる作戦は「解ける問題を確実に合わせること」ぐらいしかありませんでした。

そして試験開始。

試験問題を見ると超絶難しかったので、僕が解答できそうな問題は限られていました。

それでも記入した箇所は絶対合わせようと、2~3回電卓を打ち入念に計算しました。

試験後、大手予備校の模範解答で自己採点すると、39点しか取れていませんでした…。

まぁ当然の結果ですね。

やっぱり勉強しないとダメだなぁと思っていたところ、まさかの「合格」だったわけです。

ちなみに、本命の「消費税法」はB判定で不合格でした。

現在ではあり得ない「合格率9.9%」

僕が合格した第59回の簿記論試験は問題が非常に難しく、合格率も低い年でした。

簿記論の直近10年間(2012年~2021年)の合格率を平均すると16.1%

それに比べて、第59回の簿記論は9.9%と極端に低い合格率でした。

年度 簿記論の合格率
2009年 第59回 9.9%
2010年 第60回 12.5%
2011年 第61回 14.8%
2012年 第62回 18.8%
2013年 第63回 12.2%
2014年 第64回 13.2%
2015年 第65回 18.8%
2016年 第66回 12.6%
2017年 第67回 14.2%
2018年 第68回 14.8%
2019年 第69回 17.4%
2020年 第70回 22.6%
2021年 第71回 16.5%

なぜこのような極端に低い合格率になったのか推測してみました。

僕の推測
第59回の簿記論の試験内容は「激ムズ」で、均等に点数を配点すると、60点以上とれた受験生はおそらく数パーセントしかいなかったはずです。

そこで国税庁は、多くの受験生が解答できている問題にのみ配点。

上位約15%を決めようとしたが、試験があまりにも難しかったため配点箇所が極端に少なくなり、細かい調整ができなかったのではないかと思われます。

簿記論の攻略法

では、僕が思う簿記論の攻略法について解説します。

ポイントは次の3つです。

  1. しっかり勉強すること
  2. 試験制度を理解すること
  3. 解き方をマスターすること

①しっかり勉強すること

当然かもですが、簿記論に合格するには勉強量をこなすことは必須です。

僕は合格した年、簿記論の受験勉強は全くしていませんが、過去4年は予備校でガッツリ勉強しています。

それから、会計事務所で働くことで毎日簿記には触れていました。

このような背景から、1年間受験勉強はしていなくても、試験で頻繁に出題される基礎的な論点についてはマスターできていたと思います。

簿記論を攻略するには、一定量の勉強は必要だと思います。

②試験制度を理解すること

簿記論を攻略するには、試験制度をしっかり理解することも必要です。

税理士試験は競争試験であり、一定の合格率にするために配点箇所を調整しています。

誰も解答できない難しい問題には配点すらありません。

なので、難しい問題は絶対に手を出してはいけないのです。

難しい問題を解こうとするより、簡単な問題を確実に合わせる努力をした方が点数も上がりますし、合格する可能性も高くなります。

税理士試験は「競争試験」であることを常に意識しておくことが必要です。

③解き方をマスターすること

簿記論の問題は難易度が高く、時間内に解ききれない量です。

ですので、ある程度簿記論の知識がついたら、「難しい問題を避けて、簡単な問題を確実に合わせる」という「合格するための解き方」を練習する必要があります。

簡単そうに思えますが、本番で実践するのはかなり難しいです。

ここで、試験本番をイメージしてみて下さい。

あなたは1年間死ぬほど簿記論を勉強して試験に臨んでいます。

絶対に合格する!という気合に満ちている状態。

はじめ!の合図で試験が始まり、あなたは問題を一通り確認する。

そしてすぐに「これは解いてはいけない問題だな」と気づきます。

しかし!

「もしかすると、ライバル達はこの問題に正解して、自分は差をつけらてしまうかもしれない」という恐怖に襲われます。

そして、解いてはいけない問題を必死に解こうとする…。

落ちる人は、難しい問題に手を出し、簡単な問題をミスるというのが典型的なパターンです。

身体に染みつくぐらい解き方を練習しないと、本番でやっちゃいます。

実際に、僕は過去4回もこのミスを繰り返して不合格となっています。

なので、解き方はしっかりマスターしておくことをおすすめします。

社会人におすすめの通信講座はどれ?

僕がこれから簿記論を受験するなら、間違いなく「スタディング」か「クレアール」を選びます。

僕が簿記論を受験したときは大手予備校の「TAC」か「大原」で勉強する人が大半でした。

働きながらこの2校を実際に受講しましたが、僕には次の不満がありました。

  1. 受講料が高すぎた
  2. 学習ボリュームが多すぎて消化できない

しかし、スタディングとクレアールはこの2つの不満を解消しています。

①受講料が安い

スタディングとクレアールは受講料がリーズナブル。

各予備校・通信講座のスタンダードなプランを比較すると次の通りです。

クレアール スタディング 資格の学校TAC 資格の大原 LEC東京リーガルマインド
簿財2科目 230,000円 74,800円 383,000円 383,000円 225,000円
法人税法 215,000円 61,600円 260,000円 251,000円 123,200円
相続税法 180,000円 61,600円 155,000円 155,000円 123,200円
消費税法 130,000円 61,600円 155,000円 155,000円 99,000円
5科目合計 755,000円 259,600円 1,048,000円 1,040,000円 570,400円

5科目合格するには平均10年かかるとも言われています。

収入がある社会人とはいえ、長丁場になる税理士試験において受講料は無視できません。

受講料が高額だと、落ちたときのショックと「また課金かぁ…」という金銭的なショックがダブルで来るんですよね。

その点において、スタディングとクレアールの受講料は魅力的です。

税理士になるまでいくら費用が掛かるのか?気になる方はこちらの記事も参考にどうぞ!

税理士の予備校・大学院の費用は総額でいくらかかる?

税理士の予備校・大学院の費用は総額でいくらかかる?

2022年8月9日

②学習ボリュームが少ない

スタディングとクレアールは、大手予備校に比べると学習ボリュームが少ないです。

大手予備校は学習範囲を漏れなく網羅的にカバーしていますが、ボリュームが多くインプットに時間がかかります。

なので、勉強時間が限られている社会人だとカリキュラムの消化不良を起こしてしまい、一番大事な「解き方のマスター」まで手が回らなくなりがちです。

僕も受験初期のころは、カリキュラムの消化不足が原因で試験に落ちていました。

その点、スタディングとクレアールは勉強時間が少ない社会人でも短期合格できるように、出題頻度が高い論点を重点的に学習するカリキュラムとなっています。

学習範囲が絞られていると聞くと、合格できるのか不安に感じるかもしれません。

しかし、僕の体験談が証明しているように、頻出される論点を確実に正解できれば簿記論は合格できます

 

 

最後に

僕のように簿記論にハマっている受験生は結構多いと思います。

多くの受験生が一番最初に受けるのがこの簿記論なので、正直ここでハマると本当に辛いです。

だから余計に力が入って、本番で難しい問題を解いてしまうという悪循環に陥っているような気がします。

偉そうに書きましたが、試験を振り返ってみると、十分に勉強できない環境が「たまたま」あったから、難しい問題を避けて解答することができたと思っています。

簿記論に4回も落ちて、まったく才能がない僕ですが、なんとか税理士になることができました。

諦めないで頑張っていればいつか「合格」がやってきます!

最後までお読みいただきありがとうございます。

関連記事 社会人が最短で税理士になるための完全ロードマップ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA