・MS-Japanが気になるので実際の体験談を聞きたいんだけど…
・非上場企業から東証一部上場企業への転職したいんだけど…
法人全体数約274万社のうち、一部上場企業はたった約2,000社…
法人全体の0.07%しか存在しない一部上場企業は、みなさん一度は憧れる思います。
でも、東証一部上場企業に転職なんてどうぜ無理…って諦めていませんか?
この記事では、管理簿門に特化した転職エージェント『MS-Japan』を利用して、非上場企業(経理)から一部上場企業(経理)へ転職されたケースをご紹介します。
転職前後を比較すると下記のようになります。
転職前 | 転職後 | |
業種 | 製造業(非上場) | 卸売業(東証一部上場) |
売上高 | 300億円 | 500億円 |
従業員数 | 200名 | 500名 |
担当業務 | 現金出納、旅費経費精算、債権債務管理、銀行折衝補助 etc | 単体及び連結決算、監査対応、開示書類作成、子会社予実分析 etc |
今回のケースでは転職活動期間は「約2か月」です。
もしかすると、これを読んだ数か月後には、あなたも一部上場企業に転職されているかもしれません。
ぜひ最後までお読みください。
転職活動時のプロフィール
私は新卒から一貫して約7年間経理の仕事をしている現役の経理部員(29歳の未婚男性)です。
転職活動時の保有資格は「日商簿記3級」「FP2級」「基本情報技術者」でした。
学生時代は経営学部で、当時から簿記の資格を取得していたためか、新卒で入社した企業で経理部に配属されました。
・製造業
・売上高300億円
・従業員数200名
転職するまでの約3年間で担当していた業務は以下のとおりです。
転職しようと思った理由
転職を考えた理由はこの2つです。
・残業代が出ないから
・経理としてもっとキャリアアップしたいから
配属され数ヶ月がたつと任される仕事が多くなり、残業することが増えてきましたが、残業代が出ることはありませんでした。
「働いた時間の分はお金がもらえる」
そんな当たり前の価値観が通じないことは、当時の私にはショックが大きかったです…
加えて「もっと専門知識を身に着けたい」「様々な経験を積みたい」と考えていたのですが、担当業務があまり変わらず、飽き飽きしていました。
また、上場か非上場かで経験できる業務に違いがあることがわかったのも要因の一つです。
転職エージェントをMS-Japanに決めた理由

(出典:MS-Japan公式HP)
私が転職活動に利用したエージェントは「MS-Japan(エムエスジャパン)」です。
転職に関する情報をネットで検索していくなかで、多くのサイトで取り上げられていました。
数ある大手転職エージェントではなくMS-Japanを選んだ理由は「管理部門に特化した転職エージェント」だと謳っていたからです。
転職エージェントは求職者の意見を汲んで親身になって企業を紹介してくれますが、それはすべて自社の売上のためです。
転職させて、転職先の企業から紹介手数料を得ることが目的です。
つまり、転職エージェントを使うと「求職者は経理職を希望しているのにもかかわらず、エージェント側の都合で他の職種を勧められる可能性がある」ことを懸念していました。
その点、MS-Japanは「管理部門専門」を掲げているため、「経理職を希望している求職者に無理やり営業職を勧める」などといったトンデモ事件には遭遇しないだろうと考えました。
実際の転職活動についての体験
転職活動にかかった期間は、準備から退職を終えるまでトータルで「約2ヶ月」でした。
一般的には、転職活動にかかる期間は3~6ヶ月と言われているので、かなり早期に終えることができました。
転職準備:2週間
転職を決意しMS-Japanへの申込を済ますと、キャリアアドバイザーと面談を行いました。
まずは自身の経歴の「棚卸」を行い、現職の不満な点や転職先企業に求めるものを明確にすることで、応募する企業や転職活動のゴールを定めます。
私は転職先の企業に求める条件をこの2つに絞りました。
「残業代を出すことが当たり前」という風土を重視
②:上場企業である
監査対応や開示書類作成など、非上場企業では行わない業務を経験できるから
逆に言えば、上記の2つ以外は重視しないということです。
たとえば、以下の条件については気にしませんでした。
給与の少なさに物足りなくなった時に、また転職すればよい
②:残業時間が多い
プライベートの時間を削ってでも、少しでも早く経験を積みたい
転職活動の成否は、いかに企業や自分自身の分析ができたかで決まります。
ここを疎かにしてしまうと、応募書類(履歴書および職務経歴書)の作成に支障が出ますし、面接の回答も「それっぽい言葉」を並べるだけになってしまいます。
ここが一番重要ですので、じっくりと自分自身と向き合ってください。
その後、応募書類を作成します。先の段階で自己分析がきちんとできていれば、後はそれを文章に落とし込むだけです。
ネットで探せば例文が山ほど出てきますので、存分に参考にさせてもらいました。
応募、選考、内定:2週間
私が転職した企業の選考は以下の流れで進みました。
ステップ①:書類選考
↓
ステップ②:一次面接
↓
ステップ③:最終面接
一次面接は経理部長と1対1で行いました。
「前職で経験した業務”」「当社の志望理由」を中心に質問されました。
一問一答の形式であまり深堀りされず、世間話を挟むような終始和やかな面接でした。
数日後に合格の連絡を頂き、一次面接からおよそ1週間後に最終面接が行われました。
企業側が2名(経理部長と管理部門担当の役員)でした。
役員の方は実務に明るくないのか、質疑を行うのは主に経理部長でした。
主に「当社で何がしたいか」を問われる内容だったのですが、一次面接と違い私の回答に対してかなり深堀りされました。
ニコニコと穏やかだった部長が、一次面接とは打って変わった雰囲気だったので面食らって動揺してしまったのを覚えています。
翌日に内定の連絡を頂き、年収交渉を行ったのち承諾しました。
引継ぎから退職まで:1ヶ月
内定を得た翌日に、上司に退職の意思を伝えました。
正直なところ、面接よりこちらのほうが緊張したかもしれません。
「引き止められるかもなぁ…そうなったらなんて言い返そう」なんて考えていたら、個室に呼び出されました。
しかしカウンターオファーがあるわけでもなく、「どこの会社も似たようなものだぞ」といった、ありきたりな言葉を並べられたこともあり、気持ちよく見切りをつけることができました。
就業規則により、退職意思を伝えてから1ヶ月後でないと退職できなかったので、1ヶ月かけて業務の引継ぎを行った後、退職しました。
ちなみに、転職前後を比較すると下記のようになります。
転職前 | 転職後 | |
業種 | 製造業(非上場) | 卸売業(東証一部上場) |
売上高 | 300億円 | 500億円 |
従業員数 | 200名 | 500名 |
担当業務 | 現金出納、旅費経費精算、債権債務管理、銀行折衝補助 etc | 単体及び連結決算、監査対応、開示書類作成、子会社予実分析 etc |
MS-Japanの「良かった」「悪かった」と思った点
要望に沿った求人を紹介してくれた点で大満足でした。
要望に合わないものを紹介されることもなくはないですが、その際はエージェント側から一言申し添えがあります。
たとえば私の場合は、「未経験でもいいから若い男性が欲しい」という非上場企業を紹介してくれました。
もちろん応募するかしないかは求職者の自由です。
キャリアアドバイザーは経理職への理解度が深く、転職に求められる「経験」「有利な資格」「転職に適した年齢や時期」など、かなり詳細に教えてくれます。
実はこの転職以後も何度か転職活動を行いました(転職そのものはしませんでした)が、そのたびに有益な助言や企業情報を頂きました。
時には「今は転職はしないほうがいい」など、転職エージェントにとってはプラスにならない話までしてくれるほど、求職者に向き合ってくれます。
また、応募書類の添削や面接対策などのサービスもありました。
しかし私の応募書類は、誤字脱字を校正されただけで特に指摘事項はなかったとのことでした。
面接対策も同様で、模擬面接を行った際は「志望動機は?」「自己PRをしてください」といった基本的な質問に答えると、「あ、これなら大丈夫です」と早々に切り上げられてしまいました。
受け答えの様子や回答内容から、面接対策に時間を割かなくてもよい人物だと判断したとのことでした。
なので読者の方には申し訳ございませんが、サービスの質の良し悪しはわからないというのが本音です。
その反面、企業との年収交渉をしてくれるのはかなり有益だと感じました。
求職者の立場から企業に待遇の話を切り出すのはなかなか勇気が必要ですが、全て代行してくれるので企業と求職者が直接やり取りすることはありません。
なので、遠慮せず年収の要望を伝えることができます。
私の場合は、前職より上げてほしい旨を(しつこく)伝えてもらったところ、前職より50万円増となりました。
もちろん交渉を始めたのは内定をもらった後ですよ!
今回の転職は成功?失敗?
今回の転職は大成功でした!
私の転職の目的は前述のように、
「残業代を出すことが当たり前」という風土を重視
②:上場企業である
監査対応や開示書類作成など、非上場企業では行わない業務を経験できるから
この2点を満たす企業でした。
結果として、
・残業をした分だけ残業代がもらえる。
・連結決算、監査対応、開示書類作成など、非上場企業では行わない業務を経験できている。
となり、当初の目的を達成することができました。
転職してみて驚いたのは、「年収」と「自身の能力」には関係がなかったということです。
「優れた能力を持っている人材は、より高い収入を得る」という考えは間違っていると気づきました。
今でこそ上記のように幅広く業務を任せてもらっていますが、転職当初は前職の仕事内容に毛が生えた程度のことしか担当していませんでした。
それでも年収は増加したのです。
会社員の年収は「能力やスキル」ではなく、「どこの企業に勤めるか」が重要だということを身を持って体験できました。
私の体験談は以上となりますが、いかがでしたでしょうか?
私の話が、皆様の参考になれば幸いです。
そして、転職に悩んでいる方々の背中を少しでも押すことができたら、これほど嬉しいことはありません。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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